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無量寿経
「無量寿経〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無量寿経の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「職工と微笑」より 著者:松永延造
上の広い淋しさが真夜中になると一層広がった。私は何うかして眠ろうと願って、あの観
無量寿経の中にある一つの静視法、即ち落ちる日輪から水晶の幻影を生み出す事を考え耽....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
なろうとする祈り 我建超世願、必至無上道、斯願不満足、誓不取正覚 ――
無量寿経―― 私は私の心の内に善と悪とを感別する力の存在することを信ずる。それ....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
いた数百の小片からは、紫磨七宝の光明が放たれているのだ。ああ、まさにこれこそ、観
無量寿経や宝積経に謳われている、阿弥陀仏の極楽世界なのであろうか※ 階上は階下....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
、この日想観が、緊密妥当な方法であると考えたのが、中世念仏の徒の信仰であった。観
無量寿経に、「汝及び衆生|応に心を専らにし、念を一処に繋けて、西方を想ふべし。云....
「親鸞」より 著者:三木清
可発の義で、衆生の心に法をうくべききざしあること。 時機――機の歴史性、 『大
無量寿経』は「時機純熟の真教」なり。末代に生まれた機根の衰えた衆生にとってまこと....
「痀女抄録」より 著者:矢田津世子
ろに深くこころ動かされてわたくしは、せめて上野の博物館へいって話しにきいていた「
無量寿経」をなり見たいものと或る朝ふと思い立った。この経文一巻は文字を刺繍とし浄....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
。物質的であって精神的でない。 この種の幻想がインドに始まったことは、それが観
無量寿経に拠っているに見ても明らかであろう。しかしインド人が心に画いたのはこうい....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
それで奥さんは漸くのことでその日暮に帰って来た。その翌日私は浄土宗の三部経中の
無量寿経に説明してある五悪段というものは、チベットの経文中にないという話をします....
「法然行伝」より 著者:中里介山
いう。 阿弥陀如来は他の行を以て往生の本願とせず、ただ念仏をもって本願とする。
無量寿経《むりょうじゅきょう》上巻の本願の文を引いて云う。念仏は最も優れ余行は劣....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
氏と、平家史蹟巡りの旅行の途中、厳島神社で例の平家納経を見、また清盛、頼盛両筆の
無量寿経に、彼の筆のあとを、眼に見ました。優雅です。頼盛よりもむしろ気心は優しい....