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無限大
「無限大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
無限大の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
めたとしても、畢竟《ひっきょう》有限を脱することは出来ない。すると是等の元素から
無限大の宇宙を造る為には、あらゆる結合を試みる外にも、その又あらゆる結合を無限に....
「無名作家の日記」より 著者:菊池寛
が掲載されていた。が、「△△△△」と「群衆」! それは雑誌としての勢力において、
無限大の隔たりがあった。俺は山野が偶然、「群衆」を手に取って、俺の作品に気がつい....
「恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
かりであった。が、再び力を籠めて第二の槌を下した。更に二、三片の小塊が、巨大なる
無限大の大塊から、分離したばかりであった。第三、第四、第五と、市九郎は懸命に槌を....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
」と、声を立てられたりなぞすれば、眼もあてられない。しかも、その可能性はどうやら
無限大だった。女はべつに好意を示しているわけでもないと、豹一は思っていた。それど....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
想出させるものである。この考えによると、無窮の往昔から、いわゆる渾沌に該当する、
無限大の空間が存在し、また光と闇との権力が存在していた。そして、光の神なるオルム....
「俳諧瑣談」より 著者:寺田寅彦
いようである。どうしても発句だけでは、その評価は時と場所と人との函数として零から
無限大まで変化しうる可能性をもっている。 しかし連句になると、もうそれほどの自....
「知と疑い」より 著者:寺田寅彦
夜に燭をとって歩む一歩を進むれば明は一歩を進め暗もまた一歩を進める。しかして暗は
無限大であって明は有限である。暗はいっさいであって明は微分である。悲観する人はこ....
「写生紀行」より 著者:寺田寅彦
ままになっているのが目についた。液体力学の教えるところではこういう崖の角は風力が
無限大になって圧力のうんと下がろうとする所である。液体力学を持ち出すまでもなく、....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
様に日の干支でもこれを添えることによって日のアイデンティフィケーションがほとんど
無限大の確実さを加える。これに七曜日を添えればなおさらである。たとえば甲子《きの....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
「破壊力だけで感心してはいけない。またかなり遠方まできくんだ。原則からいうと、
無限大の距離でもとどくんだが、まだすこし集めて一本にする技術が完全というところま....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
たか、知っていますか」 「いいえ」 「無限に長い時間がたっているのでしょう」 「
無限大ではないのです。約二十億年たっていることが分っています」 「二十億年ですか....
「スパーク」より 著者:寺田寅彦
完全に接合される日がいつかは有限な未来に来るであろうと信ずるか、あるいはそれには
無限大の時間を要すると思うかは任意である。しかしどちらを信ずるかでその科学者の科....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
あるから、それ自身も有限量である。 需要曲線は一般に価格の軸を切る。実際価格が
無限大に達しなくても充分に高ければ、ある商品がその無限小量をも何人によっても需要....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
変化の可能性は、例えば一つの偶然が一人の人間の人生を変えてしまう可能性のように、
無限大である。古来、無数の対局が行われたが、一つとして同じ棋譜は生れなかった。ち....
「勝負師」より 著者:織田作之助
より外に自分を生かす道を知らなかった人の業のあらわれである。自己の才能の可能性を
無限大に信じた人の自信の声を放ってのた打ちまわっているような手であった。この自信....