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然もや
「然もや〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
然もやの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「職工と微笑」より 著者:松永延造
流れる浮燈籠の様でもあった。 要するに、彼は一番真面目に生きていると信じ乍ら、
然もやっている事が皆遊戯なのを知らぬ人間である。例えば、彼は蟻を夢中で見詰める。....
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
真に具体的実在としての自然は、全く統一作用なくして成立するものではない。自
然もやはり一種の自己を具えているのである。一本の植物、一匹の動物もその発現する種....
「はつ恋」より 著者:神西清
を彼女に打明けなければならないのであった。忘れもしない。わたしたち二人の頭が、突
然もやもやした、半透明の匂やかな靄に包まれたかと思うと、その靄の中で、近々と柔ら....