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然程
「然程〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
然程の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霊感!」より 著者:夢野久作
けれどもその行き詰まり状態は、以前のような遠慮や妥協の利く行き詰まり状態とは全
然程度が違っておりました。 その児は男の子に有り勝ちの母親|肖で、実に可愛らし....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
出る必要は無いし、且《かつ》北条が敵し得ぬにしても長く堪え得るようならば、火事は
然程《さほど》に早く吾《わ》が廂《ひさし》へ来るものでは無い、と考えて、狡黠《こ....
「連環記」より 著者:幸田露伴
は、何処其処の長が家といえば、娼家というほどの意味にさえなった位であるが、初めは
然程に堕落したものでは無かったから、長の家の女の腹に生れて立派な者になった人々も....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
」 目の色は変った。紫の焔が迸り出たようだった。怒ったのだ。 「…………」 「
然程に物惜みなされて、それが何の為になり申す。」 「何の為にもなり申さぬ。」 と....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
めに、それだけ実験の自由度が狭められている、ということである。だからこそ社会は自
然程任意に理想状態を抽象され得ないと考えられたのである。 之と同じことに帰着す....
「法然行伝」より 著者:中里介山
の権威者であったけれども、後進の法然に舌を巻いたのはその故であった。俗に云えば法
然程よく諸宗を見破っている者はなく、法
然程公平に諸宗を判釈し得る者はなかったので....