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「焼討ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

焼討ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
が、只の水じゃァねえ。火となって燃える大変な水だあの赤壁の戦で、魏の曹操の水軍を焼討ちにしたのも、此機械だ! さあ切るなら切るがいい。切られた途端に捩を捻る。一....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
でもめざされているし、いつきりこみがあるかわからない、というものもあるし、早晩、焼討ちになるだろう、と沙汰《さた》をするものもあるくらいですから、お松はそれが気....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
している」 「え、火放《ひつ》けが来ているのか」 「そうだ、だから、今晩あたり、焼討ちがないとはいわれない」 「焼討ちがかい」 「うむ、火事があるかも知れない。....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ろがおかしいのさ。昨夜なんぞはお前さん、拙者が通り合せなくてごろうじろ、たしかに焼討ちだね。あのなかにはお前、日本で無双の砲術の名人が隠れていたんだぜ、それがお....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、それは、この小田原の出城《でじろ》の一つで、荻野山中《おぎのやまなか》の陣屋を焼討ちした悪者が、この城下へまぎれ込んだものだから、それをつかまえるためにあの騒....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
なり自分としての財産を残して来たはずだが、あれはどうなったろう、まさか暴民どもに焼討ち、掠奪の憂目を蒙《こうむ》ったとも思われないが、いや、蒙ったにしたところで....
三国志」より 著者:吉川英治
」 曹操は彼の言を聞いて、暗夜に光を見たような歓びを現した。 「そうだ、烏巣を焼討ちすれば袁紹の軍は、七日と持つまい」 彼は直ちに、準備にかかった。 まず....
三国志」より 著者:吉川英治
せておけ」 そして工事が八、九分ぐらいまでできたかと見えたところで、 「それ、焼討ちにかかれ」と、河の南北からわたって、焔硝、枯れ柴、油弾などを仮城へ投げかけ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
さらにその数を挙げて加勢に出て来た。ために大乱闘となり、はては妙法院御所へ無謀な焼討ちを仕かけてしまった。 ――累代門跡ノ重宝モ、コノ夜、一|灰燼ニ帰シタリ、....