焼酎火[語句情報] » 焼酎火

「焼酎火〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

焼酎火の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
妖婆」より 著者:芥川竜之介
。もしまたしまいまで御聞きになった上でも、やはり鶴屋南北《つるやなんぼく》以来の焼酎火《しょうちゅうび》の※《におい》がするようだったら、それは事件そのものに嘘....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ろうとすると、川の中には蛇がいっぱいにうようよと這っている。そこらに鬼火のような焼酎火が燃えている。なにしろ路が狭く出来ているので、その幽霊と摺れ合って通らなけ....
隠亡堀」より 著者:国枝史郎
剛悪振りを見せようとして、グイと落差にした迄であった。 「ふんだんに燃やせよ、焼酎火をな」 非常にゆっくりした足取りで、伊右衛門は町の方へ帰って行った。 ....
雪柳」より 著者:泉鏡花
り、鼻が阜になって、腹が榎に見える。らりるれろはほとんど、ろろろろろで、そのまま焼酎火が燃えそうなのが、みな女筆だからおもしろい。 中に、浅草だの、新吉原だの....
牡丹灯籠 牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
日本の幽霊は普通とろとろと燃える焼酎火の上にふうわりと浮いていて、腰から下が無いことになっているが、有名な円朝の....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
一途に、この復讐をどうしてやろうかと思いつめる。 こういう場合に、肚の底では、焼酎火のような怒気をムラムラ燃やしながら、あくまで、ジイと眉間に針をよせて、かッ....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
出している胴巻や、めくり返されている襟元などを掻きあわせている間に、かれの両眼、焼酎火のような憤怒がトロトロと燃えあがった。 「だ、だれかいねえか! 仲居! や....