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煌めき
「煌めき〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
煌めきの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河明り」より 著者:岡本かの子
さっきからこまかい虫の集りのように蠢いていた、新嘉坡の町の灯がだんだん生き生きと
煌めき出した。日本料理店清涼亭の灯も明るみ出した。 話し疲れた二人は暫く黙って....
「南路」より 著者:宮本百合子
異った感じを与えられる。 晩食を早めに終って停車場へ来て見ると、燈光が隅々まで
煌めき渡った建物の内部は、まるで今朝来た処とは思えない。一時預けにして置いた手荷....
「地上」より 著者:島田清次郎
目の長い瞳が円く大きく輝いて平一郎に迫って来る。複雑な思想が瞳の奥で奔湍のように
煌めき、やがて一束の冷徹な流れとなって平一郎を瞶めるのである。 「母御お一人だと....
「頸の上のアンナ」より 著者:神西清
と腕を組みあわせて階段を昇って行きながら、アーニャは楽の調べを聞き、無数の燭火の
煌めきを浴びた自分の全身を大鏡のなかに認めた。するとたちまち彼女の心には歓喜が眼....