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煮立つ
「煮立つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
煮立つの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「豚吉とヒョロ子」より 著者:三鳥山人
て喰うのかな」 と思いながらお爺さんが見ておりますと、豚吉とヒョロ子は中の湯が
煮立つにつれて真黒になって、まるで鉄のようになってしまいました。 それを大きな....
「足迹」より 著者:徳田秋声
かった、取っ着きの広い座敷へ連れられて行くと、そこに商人風の客が一ト組、じわじわ
煮立つ鶏鍋を真中に置いて、酒を飲んでいるのが目についた。お庄は入口の方に坐って、....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
の対話が、次郎だけでなく、みんなの心を刺戟したのはいうまでもなかった。一瞬、鍋の
煮立つ音が、いやに誰の耳にもついた。 次郎は、しかし、同時に気持のうえで妙な矛....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
.家内じゅう大喜びで皮を剥ぎ,肉を刻んで大鍋いっぱいにして火にかけた.やがて鍋が
煮立つと,どうしたわけか,酋長夫妻が急に起ち上って,右座の寝床の境に茣蓙をおろし....