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「熱射病〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

熱射病の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
風知草」より 著者:宮本百合子
た一人がひろ子によって来た。 「もう眼はよくおなりになったんですか」 ひろ子が熱射病で一時視力を失っていたことを知っていて、きいてくれる人があり、又逆にひろ子....
文学について」より 著者:宮本百合子
ともに戦争に非協力な共産主義者として投獄されました。一九四二年七月、巣鴨拘置所で熱射病のため危篤に陥ってからのち、一年ほど言語障害と視力障害に苦しみました。視力....
孫悟空の雲」より 著者:宮本百合子
病気だからにほかならない。太平洋戦争がはじまるとともに検挙されて、翌年の七月末、熱射病で死ぬものとして巣鴨の拘置所から帰された。そのとき心臓と腎臓が破壊され視力....
「道標」を書き終えて」より 著者:宮本百合子
二つの庭」を書き終ったとき、血圧が高まり、五年前に夏巣鴨の拘置所のなかでかかった熱射病の後遺症がぶりかえしたようになった。視力が衰えて、口をききにくくなって来た....
解説(『風知草』)」より 著者:宮本百合子
義者として検挙された。一九四二年三月巣鴨の未決へ送られ、その年の七月二十日すぎ、熱射病のために危篤に陥って、帰宅した。不思議に生命をとりとめた。しかし、視神経、....
年譜」より 著者:宮本百合子
いったまま帰った。七月二十日すぎ、その年の例外的な暑気と女監の非衛生な条件から、熱射病にかかり、人事不省になった。生きられないものとして運び出されて家へ帰った。....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
建てかたで猛暑の夏であったため、百合子は体じゅうアセモにつつまれて、二十八日ごろ熱射病となり人事不省に陥った。予後悪し、ということで自宅へ帰された。帰宅後二日ほ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
なってゆく過程で。では明日ね。 眼が十分でない――一九四二年の夏、巣鴨拘置所で熱射病で倒れて以来、視力が衰え、回復しきらぬことをさす。 三月二日 〔巣鴨拘....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ンカの上で全く意識を失っていたときの様子――一九四二年七月、巣鴨拘置所で百合子が熱射病でたおれたときのこと。 三月七日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(....
死の接吻」より 著者:小酒井不木
いう事である。 東京市民は、耳かくしの女もくるめて、だいぶ閉口したらしかった。熱射病に罹って死ぬものが日に三十人を越した。一日に四十人ぐらい人口が減じたとて大....