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熱烈
「熱烈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
熱烈の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文放古」より 著者:芥川竜之介
短篇の中に意気地《いくじ》のないお姫様《ひめさま》を罵《ののし》っているの。まあ
熱烈に意志しないものは罪人よりも卑《いや》しいと云うらしいのね。だって自活に縁の....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
しかし妙子は外交官の夫に不足のある訣《わけ》ではないのです。いや、むしろ前よりも
熱烈に夫を愛しているのです。夫もまた妙子を信じている。これは云うまでもないことで....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
《ひっきょう》精神上のマキアヴェリズムである。
芸術至上主義者
古来
熱烈なる芸術至上主義者は大抵芸術上の去勢者である。丁度
熱烈なる国家主義者は大抵亡....
「或る女」より 著者:有島武郎
を催した。その席で、小柄《こがら》で白皙《はくせき》で、詩吟の声の悲壮な、感情の
熱烈なこの少壮従軍記者は始めて葉子を見たのだった。
葉子はその時十九だったが、....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
するようなものであろうけれども、その限られた思考力にさえ、それは限りなく偉大な、
熱烈なものとして現われるではないか。 私は他を愛する形に於て凡てを私の個性の中....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の書きぶりを違えたのである。このカントの立派な創作は畢竟自然の永遠性に対する彼の
熱烈な要求を表わすもので、しかもよほどまでは真理に近いものであるが、自然科学的批....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
だ早い。その次に我々が試みなければならぬことは、さらに多くの時間と、そしてさらに
熱烈な精神的努力をはらうことである。たとえばめんどりのごとき自信と執拗さをもって....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
れにもかかわらず一度異境に旅寝しては意外に平気で遊んでいる。さらばといって、君に
熱烈なある野心があるとも思えない。ときどきの消息に、帰国ののちは山中に閑居すると....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
リイッチはイフヒムの言った事を繰返して居るのか、己れの感慨を漏らすのか解らぬ程、
熱烈な調子になって居た。 畜生。其奴を野郎見付ければひったくり、見付ければひった....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
の神信心を排斥する。神は断じて単なる讃美を嘉納されない。われ等は真剣な仕事の宗教
熱烈な祈願の宗教、純真な尊敬の宗教を唱道する。人間は神に対し、同胞に対し、又汝自....
「滝田哲太郎氏」より 著者:芥川竜之介
陰を過ごした今でも滝田君のことを思い出す度にまだこの落莫を感じている。滝田君ほど
熱烈に生活した人は日本には滅多にいないのかも知れない。....
「競馬」より 著者:犬田卯
さえ不可能な村人達は、何か幸運な、天から降って来るような「儲け仕事」をことに最近
熱烈に要求した。 馬券を買うなどということもその一つの現れだった。世間がこんな....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
共鳴し、臂を把って共に語る友と思込んで、辞を低うし礼を尽して蘇峰を往訪した。が、
熱烈なる天才肌の二葉亭と冷静なる政治家気質の蘇峰と相契合するには余りに距離があり....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ものは、平和と民主主義を愛し、一日も早く中日の国交回復をやりたいという日本国民の
熱烈な願望でございます。(拍手) 私ども中国にまいりましてから約一週間になりま....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
九百五十万の人口を有していたのである。 大王は祖国を欧州強国の列に入れんとする
熱烈なる念願のため、軍事的政治的に最も有利なるシュレージエン(当時人口百三十万)....