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「熱血〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

熱血の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
ございます。それでここで私が手を振り足を飛ばしまして私の血に熱度を加えて、諸君の熱血をここに注ぎ出すことはあるいは私にできないことではないかも知れません、しかし....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
と到底救い得ぬ、結局保護区をもうけ氷の沙漠から移さねば……と。 三上の日本人の熱血と人道愛とが、ここに合衆国全土に呼びかける大運動になろうとした。その矢先、彼....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
」とは。例をわが国にとれば、南極問題あり。かの大和雪原領有を主張する、白瀬中尉の熱血。また近くは、フランスと争った新南群島の先占。いずれも事新しいだけに賢明な皆....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
してそれと一緒に生活させ、それから細い針を用いて自分の全身を隙間なく突き刺して、熱血淋漓たる時、一方の狗熊を殺してその生皮を剥ぎ、すぐに自分の肌の上を包んだので....
風流仏」より 著者:幸田露伴
も男に眩に顔色なからしめたる評判|嘖々たりし当代の佳人岩沼令嬢には幾多の公子豪商熱血を頭脳に潮して其一顰一笑を得んと欲せしが預て今業平と世評ある某侯爵は終に子爵....
ドレフュー大疑獄とエミール・ゾーラ」より 著者:幸徳秋水
而してエミール・ゾーラは蹶然として起てり。彼が火の如き花の如き大文字は、淋漓たる熱血を仏国四千万の驀頭に注ぎ来れる也。 当時若しゾーラをして黙して己ましめんか....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
として若干名が採用されることとなり、帆村荘六もこれに加わった。それから意外にも、熱血児の児玉法学士も志願して、その一員にしてもらった。 下士官が十名、兵員が八....
火薬船」より 著者:海野十三
いう調子で、船長室の中は、われるようなさわぎとなった。 虎船長は、若者たちの、熱血あふるる言葉を、じっと目をつぶって、聞いていた。事務長その他、高級船員は、む....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
くの前に、誰一人あらわれる者もなかった。 それにしても、気がかりなのは、日東の熱血児太刀川時夫のことではないか。どうしたのか、彼は先ほどからちっとも姿を見せな....
空襲警報」より 著者:海野十三
オを聞いた東京市民は、ただちに立って、大日本帝国万歳を絶叫した。暁の町から町を、熱血みなぎる声は、つよくつよくこだましていった。 恐ろしき空中作戦 正確....
わかれ」より 著者:国木田独歩
き泉となりぬ。われは勇みてこの行に上るべし。望みは遠し、されど光のごとく明るし。熱血、身うちに躍る、これわが健康の徴ならずや。みな君が賜なり。』 青年の眼は輝....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
第一級の人物とは、事に処してヒタムキであり、高い理知と同時に、常に少年の如く甘い熱血に溢れているものだ。 ナポレオンを見たまえ。世界をあらかた征服しながら、な....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
もあり、寄らば逃げるぞという人種のものであったが、戦後の都心はクリカラモンモンの熱血児に占領されて、日本中、アロハとパンパンに完全にいかれてしまった。 フォー....
チチアンの死」より 著者:木下杢太郎
思いついた。ああ市は眠っている。だが狂酔と苦患とは目を覚ましている。憎悪、精霊、熱血、生命、みんな目を覚ましている。生命、命あるもの、最も力あるもの――人はそれ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
くに至れり。ただその高論の、いまだ狹隘なる婦人の心裏に入らざるのみ。 ヤソ教の熱血ひとたびアメリカ人の血管中に入りてより以来、その精神は常に宗教の熱を帯び、氷....