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「熱誠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

熱誠の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
人の国を奪ったのではありません。己れの国を改造したのであります。自由宗教より来る熱誠と忍耐と、これに加うるに大樅《おおもみ》、小樅《こもみ》の不思議なる能力《ち....
船医の立場」より 著者:菊池寛
めに、誰も彼も興奮していた。ことに、副艦長のゲビスは、二人の日本青年を見て、その熱誠に動かされただけに、誰よりも興奮していた。 「じゃ、我々はこの青年たちの請《....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
め、驚き、自己の前に置かれたるあらゆる生活の与件に対かって、まっすぐに、公けに、熱誠に働きかけ、憧れ、疑い、悩み、また悦び、さまざまの体験を経て、後に初めて愛と....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
の言葉ですから、あなたはそれを信じて下すってもよろしいのです」 彼女の容貌には熱誠が輝いていた。その熱誠は真実そのものの光りのようにジョヴァンニの意識の上にも....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
度その時私は海の修行場で不相変統一の修行三|昧に耽って居りましたので、右の婦人の熱誠こめた祈願がいつになくはっきりと私の胸に通じて来ました。これには私も一と方な....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
事を考えた人達であった。かの地上にありし日のイエスこそは、正に高き克己心と、清き熱誠との権化ではなかったか。彼は飽までも自己を抑えて、真理の為めに一身を犠牲にす....
若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
トンよりの吉報に、二十四発の祝砲をはなち、司令部に大観兵式をおこのう。司令長官の熱誠あふるる祝福をお伝えし、全快を祈るものなり テディ大佐 親愛なる夫人よ――....
学生と生活」より 著者:倉田百三
ともあるものだ。先方が稚い娘であるときにそうしたことがある。が、それにはよほどの熱誠と忍耐とがいるものだ。 が、それにもかかわらずどうしてもうまくいかぬことが....
太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
君が何物よりも貴重する身体を安全に他界に移し得らるるかとも信ずるのだ」 と彼は熱誠を以て説いた、聴衆はあたかも暗中に一閃光を認めたかのごとくに、気早やなる連中....
壁の眼の怪」より 著者:江見水蔭
き女の血に燃えるのを、脅威を以て抑圧していた、その不合理を打砕かせようと、直芳は熱誠を以て説き入った。 「広い浮世?」と娘はつぶやくのであった。 「おう、そこに....
炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
長者の由来を説明する伝説には、正直勤勉の報いとして福の神から財産を授かったの、熱誠を籠めて祈願したので毘沙門天や観世音菩薩が特に富貴を授け賜わったのという様な....
近作鉢の会に一言」より 著者:北大路魯山人
いう者には著しい天才家が生まれ出ないこと、今一つは我々が頭を下げて敬服するほどの熱誠家が皆無であること、こう申しますと、専門の陶家は固より、陶家を贔屓にしておら....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
を失えば失うほど、いよいよ顔のことでやっきになった。若いときには、同時代の人々の熱誠な尊敬を一身に集めることに満足したが、年とった彼女がお取巻きの若い男たちに要....
革命の研究」より 著者:大杉栄
いっさいの善悪の情熱が自由に爆発して真昼間にさらけ出された時。失神のそばに非常な熱誠を見、臆病のそばに勇敢を見、つまらぬ反感や個人的陰謀のそばに非常な自己犠牲を....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
交々詰めかけ詰めかけ質問した私たちに、かの樺太の王様たる長官が何を、また如何なる熱誠を以て応答したろう。 「ええ、実はそのお。」「ええ、実はそのお。」で、やや罅....