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燃料
「燃料〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
燃料の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
ま》きつけるだけの地積は出来た。妻の勤労のお蔭《かげ》で一冬分《ひとふゆぶん》の
燃料にも差支《さしつかえ》ない準備は出来た。唯《ただ》困るのは食料だった。馬の背....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
また強く灼熱された状態にあったと考えた。これが――ライブニッツの言葉によれば――
燃料の欠乏のために消燼して地球はガラス状の皮殻で覆われ、そうしてそれまで蒸発して....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
対し、私の常識的想像を述べることとする。決して権威ある回答ではない。 戦闘機は
燃料の制限を受けて行動半径が小さいのみでなく、飛行機の進歩に伴い、余り小型のもの....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
たいした変りようだ。 ◯東北東の空中に、敵機群から白いものが落ちはじめた。敵機の
燃料タンクか、味方の戦闘機かとひやひやする。わからず、そのうちに見ている双眼鏡の....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
ん火をふきだしたそうです。原因は不明。消火につとめたが、次々に爆発が起こって――
燃料や火薬に火がうつって誘爆が起こって、手がつけられないそうです。テッド隊長は、....
「火星探険」より 著者:海野十三
いへんな年月を要する。乗組員の生命は、それを完成するまでもつであろうか。食糧は、
燃料は? さらば地球よ 「たいへんだ。もう地上へ引返せないんだとさ」 「困....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
本土を喪うことを勘定にいれて、金貨の入った樽を方々の島や海底に隠したり、艦船用の
燃料|貯蔵槽を方々の海中に沈めたり、重要書類を沢山の潜水艦に積んで、無人島にある....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
、なかなかてこずる。本や、かんづめはまだいいが、エンジンのちょうしがくるったり、
燃料が下からたつまきみたいになって操縦席までのぼってきたり、どの部屋もごったがえ....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
この噴射艇は最新鋭のもので、特に宇宙飛行用に作ったものであるから、出発のときは、
燃料や食糧をうんと積みこんでいるので、非常に重い。だからどうしても射出機を使わな....
「空襲警報」より 著者:海野十三
とどめを刺されました。太平洋に逃げたものは、なお追撃中でございますが、これはもう
燃料もあまりありませんので、その最期のほどは知れております。とにかく今回の大空襲....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
お三どんが風呂敷で提げたもんです。磯へ出ると、砂を穿って小さく囲って、そこいらの
燃料で焚附ける。バケツへ汐汲という振事があって、一件ものをうでるんだが、波の上へ....
「故郷」より 著者:井上紅梅
秤一本。またここに溜っている藁灰も要るのだが、(わたしどもの村では飯を焚く時藁を
燃料とするので、その灰は砂地の肥料に持って来いだ)わたしどもの出発|前に船を寄越....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
八丁ばかり行くと鞍部、右手には、残雪に近く石垣を周らせる屋根なしの廃屋、此処は、
燃料に遠く風も強くて露営には適せぬ。北に登る四丁で三角点の立てる一峰、標高三千七....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ては、あらゆる問題が利権の対象となっておるのであります。只見川問題といい、四日市
燃料廠問題といい、炭鉱住宅問題といい、一つとして利権とつながらざるものはございま....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
もその突破口が敵に塞がれ、続行して来る歩兵との連絡を絶たれる時は、戦車は間もなく
燃料つきて立往生する。であるから真に近代的に装備せられ、決心して守備する敵陣地の....