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「燎火〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

燎火の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古き小画」より 著者:宮本百合子
の天幕に戻った。 その晩イラン方では、戦捷の前祝に簡単な祝宴が催された。大きな燎火が、澄んだ曠原の夜の空を一部分ボーッと焦している下で、兵卒等はぐるりと幾つも....
獅子舞雑考」より 著者:中山太郎
箕《み》を二口合せて、獅子の頭に擬似して戸々を巡り、その祭り畢《おわ》るときは、燎火にて焼棄《やきすて》たるなりと。今に二見郷の三津村にては毎年正月に、村民箕に....
私本太平記」より 著者:吉川英治
した揃いの小袖に、下の透けてみえる水干を着て、人目をひいた。 のみならず、夜の燎火をめぐる酒宴では、成輔の名ざしで、 「元成、伊賀舞を、お目にかけよ」 と、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
あふれ、粛と、黒い霧の下に濡れ沈んでいた。 禰宜(神職)の振る鈴の音、かすかな燎火、そして拍手のひびきなど、遠くの兵たちにも淡くわかった。 やがてのこと、 ....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
、積雪尺に余りしを以て、人夫|燎を焼いて雪中の寒気を凌いだ。今この近郷六月朔日に燎火を焼くはその時の名残である云々。 上州|碓氷郡豊岡村不動堂の縁起に曰く、八....