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「爆裂弾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

爆裂弾の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
若杉裁判長」より 著者:菊池寛
幡の大鳥居の下へ、金二百円を新聞包みにして置くこと。もし実行しないならば、全家を爆裂弾をもって焼き払うべし」というたわいもないことを並べたてたのです。その家でも....
硝子戸の中」より 著者:夏目漱石
と自分を解釈して見る気だろう。所詮《しょせん》我々は自分で夢の間《ま》に製造した爆裂弾を、思い思いに抱《いだ》きながら、一人残らず、死という遠い所へ、談笑しつつ....
虞美人草」より 著者:夏目漱石
の気息《いき》を引き取ろうとしている。露西亜《ロシア》では虚無党《きょむとう》が爆裂弾を投げている。停車場《ステーション》では掏摸《すり》が捕《つら》まっている....
惜別」より 著者:太宰治
思うと噴き出したくなるような、たとえば旧藩時代の鷹匠に鷹の訓練をさせ、鷹の背中に爆裂弾をしばりつけて敵の火薬庫の屋根に舞い降りるようにするとか、または、砲丸に唐....
食堂」より 著者:森鴎外
年ばかり前の事だそうだ。巴里で Emile Henry とかいう奴が探偵の詰所に爆裂弾を投げ込んで、五六人殺した。それから今一つの玉を珈琲店に投げ込んで、二人を....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
た、薬研は凄《すさま》じい音をして、鰡八大尽の使者の足許へ落ちました。それと共に爆裂弾の破裂するような道庵先生の大音で、 「ざまあ見やがれ!」 使者の連中は、....
お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
お関の今の有様では出来なかった。 相談する者も無くてお関は独りで思い惑いながら爆裂弾を抱えて火の傍に居る様な思いをして居た。 丁度お久美さんを使にやり、主人....
勉強記」より 著者:坂口安吾
槃大学の印度哲学科でもうひと苦労考える苦労を重ねるという、思い余った挙句には突然爆裂弾を投げつけたりピストルを乱射したり、それはもうみんなこの顔付のてあいなので....
無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
用具を一とおりそろえた。鯨を見つけたら、伝馬船と漁船で、鯨に突進して、銛、手槍、爆裂弾をつけた銛を、鯨にうちこんで、鯨と白兵戦をやって、しとめるのである。 船....
国枝史郎氏の人物と作品」より 著者:小酒井不木
で、ひしひしと胸に迫って来るある力を感じない人は恐らく一人もあるまい。その感じは爆裂弾を投げられたような感じである。そうして、この感じは氏に接しているときにも起....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
すると! あんでも、昨日上州の方から来た二十人から上の壮士は、荷車に三台も四台も爆裂弾ば持っていたそうな! 男一 あーん! すっと、すっと、その爆裂弾、すっと、....
卑怯な毒殺」より 著者:小酒井不木
一応、僕が自殺を欲している理由を話して置こう。君、僕は、君を毒殺したと思うなり、爆裂弾をもって、自分の身体を粉微塵にしようと思ったのだよ。ところが、爆裂弾の破裂....
深川の散歩」より 著者:永井荷風
かつてシャンパンユの平和なる田園に生れて巴里《パリー》の美術家となった一青年が、爆裂弾のために全村|尽《ことごと》く破滅したその故郷に遊び、むかしの静な村落が戦....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
あんでも、昨日上州の方から入り込んで来た二十人から上の壮士は、荷車に三台も四台も爆裂弾ば持っていたそうな! 男一 あーん! すっと、すっと、その爆裂弾、すっと、....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
市長さん。わたしも空中村へやっておくれやすか?」 後宮の淫売婦仲間で有名な「爆裂弾」のお虎は人間改造機の吸上ポンプの前に立っている賀川市長を見つけて、そう言....