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爆風
「爆風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
爆風の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
ムリヤ号は不幸にしてその実験現場附近を航行していた。そのために原子爆弾の巨大なる
爆風に吹き飛ばされた結果、あのようなことになったのであろうというのである。この説....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
近の家に被害なく、ガラスも割れなかったという。畠はやわらかいから、爆発してもその
爆風は土壌の圧縮によって相当のクッションになるらしい。 ◯護国寺裏の町に爆弾が落....
「超人間X号」より 著者:海野十三
トの箱が積んである。あれをあいつに一撃されようものなら、この研究所の塔《とう》は
爆風《ばくふう》のためにすっ飛んでしまうだろう。君たち、早くわしをあいつの行った....
「火星探険」より 著者:海野十三
、片っ端から言葉に直す。 「まだか、まだか、マートン技師」 デニー博士の声が、
爆風のように響く。その答はない。 「マートン技師。どうした……」 すると漸《よ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
に、緩《ゆるや》かな土煙をたてる。千切れた海草が、ふらふらと舞い上っていくのが、
爆風で跳ねあげられた人間のように見える。 クロクロ島の中にいる筈の久慈たちは、....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
的地球儀的|広汎大作戦が、真実に日本軍の手によって行われたその恐るべき大現実に、
爆風的圧倒を憶えない者は一人もなかった。 (いや、今までの自分たちの頭脳は、あの....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
の頭上をとび越えて、後の山上に落ちて、ものすごい音響と閃光とそして吹き倒すような
爆風とを齎した。 「あぶない」仏は、屋上に腹匍った。 とたんに、どどどどーンと....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
。坑道を通って外へ鉱石をはこび出すためのケーブル吊下げ式の運搬器も、その鉄塔も、
爆風のため吹きとんでしまい、今は切れ切れになった鋼索が、赤い土のあいだから、枯草....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の絵はがき)〕 三月九日(2) この画家の大きな絵が食堂にかかっていて、もし
爆風をくらえば額の重さとガラスの破片だけで子供の一人や二人は結構片附くから危いこ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の方は? では又。 七月三十日 きょうも汗の出る位の日になりました、午前中、
爆風で塵のおちた部屋部屋の掃除して午食まで一寸一休みのところ。気もちよく南北の風....
「ヒロシマの声」より 著者:豊島与志雄
い痕跡が市内の至る所に残っている。 眼がくらむ閃光、強烈な熱線と放射線、狂猛な
爆風……。中空には、巨大な松茸形に渦巻き昇る噴煙、地上には、荒れ狂う火炎……。そ....
「わが戦争に対処せる工夫の数々」より 著者:坂口安吾
に隠してある、逃げる私は飛燕の如く身軽なのだが、穴ボコに隠れて息をひそめてゐて、
爆風で穴がくづれた時に外の人間が圧しつぶされても、私だけはエイエイヤアヤッと石や....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
暗になった。どうしたのかなかなか点かない。ホテルも広場も闇の中に沈み、窓ガラスの
爆風除けの紙だけが空明りの反射でほの白く浮きあがっている。野毛山のほうから軽そう....
「胎内」より 著者:三好十郎
ぜあんなコンクリートで固めたりしたんだ、戸を? え? 戸だぜ? え? 佐山 ……
爆風よけだっていってましたね。その頃から時々開かなくなることがあったんですよ。そ....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
だ」と騒いでいるうちに直径一キロ以上のふくれた饅頭ができた。そのとき、だあーんと
爆風が到達し、職員室は震駭《しんがい》し、皆はばらばらと硝子片を引きかむった。 ....