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爛れる
「爛れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
爛れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「酒中日記」より 著者:国木田独歩
すのも決して無理ではない。 これを見るに就《つ》けて自分の心は愈々《いよいよ》
爛れるばかり。然し運命は永くこの不幸な男女を弄《もてあ》そばず、自分が革包《かば....
「恐怖城」より 著者:佐左木俊郎
っだくっだくっ……どきどきどき……と、心臓が破れそうになりながら続いた。 焼け
爛れるような痛みと悩みとをその心臓に感じながら、紀久子はじっと部屋の中を見回して....
「猫捨坂」より 著者:豊島与志雄
るまい。病苦の中にある母に向っても、看病疲れの姉に向っても、あのタンクの中に焼け
爛れる死骸に向っても、それは言ってるのであろう。世の中に向って、世界中に向って、....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
理屈は師冬の方にあるので、ややもすれば言い負かされそうになる師直は、骨も魂も焼け
爛れるばかりの憤怒に眼が眩んで、しまいには我が子を勘当するとも言った。父の館へ出....
「渋温泉の秋」より 著者:小川未明
にゆく、此の哀れな女の身の上のことなどを空想せられたのである。草津の湯は、皮膚の
爛れるように熱い湯であると聞いている。六畳の室には電燈が吊下っていて、下の火鉢に....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
、所有慾、茲にしてまた引っ裂かれる女性の犠牲死体が、じりじりと日光と砂熱とに焼け
爛れるのだ。 飛ぶ、飛ぶ、 飛ぶ、 ロッペン鳥。 や、や、処女獣....