爛然[語句情報] »
爛然
「爛然〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
爛然の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
尽していれば、筆墨《ひつぼく》も渾厚《こんこう》を極《きわ》めている、――いわば
爛然《らんぜん》とした色彩の中《うち》に、空霊澹蕩《くうれいたんとう》の古趣が自....
「地上」より 著者:島田清次郎
鉄道馬車のラッパの音よ。さては今しも地平の彼方に没落しようとして、たゆとうている
爛然たる、真紅の晩春の太陽よ――。和歌子はそっとさっきの水色の封筒を取り出した。....
「姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
ったが、これは決して贅を尽くした魚菜とはいえまい。しかしながら、姫柚子の一滴は、
爛然として鍋のなかに佳饌の趣を呼び、時しも窓外の細雨に、二人は秋声の調べを心に聞....