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爾く
「爾く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
爾くの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
い。 一言も物いわぬ三人の口は、一度にバアと云って驚かそうと、我がために、はた
爾く閉されているように思って、友染は簪の花とともに、堅くなって膳を据えて、浮上る....
「死生」より 著者:幸徳秋水
爾後四十年間、衆生を化度した、釈尊も八十歳までの長い間在世されたればこそ、仏日|
爾く広大に輝き渡るのであろう、孔子も五十にして天命を知り、六十にして耳順がい、七....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
かげて時鳥待つの楽しみもあり、江戸ッ児には何ぼう嬉しいか知れぬものだ。 吾儕は
爾く青簾を愛する、その初袷に赴いた心はやがて青簾にも同じ好愛を恣にするのである。....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
だて、戸じまりを置かないから、朝づとめよりして夕暮までは、諸天、諸仏。――中にも
爾く端麗なる貴女の奥殿に伺候するに、門番、諸侍の面倒はいささかもないことを。 ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
をまぬかれず。何となれば仏は人なるがゆえに、人は生死をまぬかれざるがゆえに、汝は
爾く言いしがゆえに」と畳みかけて問い詰めるので、そこで答者が遣手でありますと「仏....