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「片敷き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

片敷きの前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
いつのまにか深い悲しみに変わって行った。 きりぎりす啼くや霜夜のさむしろにころも片敷き独りかも寝む この古歌を口ずさむ時の彼が青ざめた頬からは留め度のない涙が....
白くれない」より 著者:夢野久作
より案内を探り置きし岨道伝ひに落ち行く。 かくて其夜は人里遠き山中に笹原の露を片敷きて、憐れなる初花の面影と共寐しつ。明くれば早くも肥前一円に蜘蛛手の如く張り....