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片辺
「片辺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
片辺の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河口湖」より 著者:伊藤左千夫
段ばしごがギチギチ音がする。まもなくふすまがあく。茶盆をふすまの
片辺へおいて、すこぶるていねいにおじぎをした女は宿の娘らしい。霜枯れのしずかなこ....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
元からの旦那でね。ええ、しかも、ついこの四五日前まで、久しく引かされて、桜の宮の
片辺というのに、それこそ一枚絵になりそうな御寮人で居たんですがね。あの旦那の飛ん....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
がまず下りると、石滝|界隈へ珍しい白芙蓉の花一輪。微風にそよそよとして下立った、
片辺に引添い、米は前へ立ってすらすらと入るのを、蔵屋の床几に居た両人、島野と義作....