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版権
「版権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
版権の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
は書記官河島醇君も出席した。 この会において最も議論のやかましかったのは、国際
版権問題で、就中《なかんずく》イギリスの議員は
版権の国際的効力を保障する条約の必....
「マクシム・ゴーリキイの人及び芸術」より 著者:宮本百合子
る。 ゴーリキイは日本の「根付」を集めたことがあることやムッソリーニは婦人に出
版権を与えていないこととかを話した。私は自分の本を贈り、短くそのときの自分の心持....
「バルザックに対する評価」より 著者:宮本百合子
定書をもって来た出入りの商人から却って金を借りる等という困難きわまる芸当。更に出
版権にからまる絶え間ない訴訟事件があり、代議士立候補のための、進んでは大臣になる....
「マクシム・ゴーリキイによって描かれた婦人」より 著者:宮本百合子
廻しで自分の意見を示したりした。日本の話のついでに、ゴーリキイは、日本の婦人が出
版権を持っているかということを聞いた。私は持っていると答え、何故それを訊いたかと....
「トコヨゴヨミ」より 著者:田山花袋
も始めは真似るものもあるまい。少し売出してからにする方が好い。」などと言ってて、
版権登録の手続などを教えて呉れた。勇吉は土産に持って行ったものを出すのが恥かしい....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
請を行って出版のみならず文化分野全体にショックを与えた。著者の死後二五年で遺族の
版権所有が消滅するので夏目家は彼等をこれまで養ってきたその権利を新しい形で確保し....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
緒の)案外によく出ましたって。やはり又増刷した由。一ヵ月で珍しい由。しかしこれは
版権はないのですから。
明日で金星堂の方も刷りにかかります。文芸評論の原稿もわ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
たら買えるが、ひどい売り方をするのでしょう。未亡人が物質的に大した人で総領息子と
版権のとりっこをしているから、全部予約とでもいうことにするかもしれませんね。まだ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
た。印税なしの出版で市場をふさいでる故人を攻撃していた。ミュッセの作品は近ごろ無
版権となったので、あまりに売れすぎるらしかった。それで、過去の傑作を廉価に頒布《....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
沙汰《ざた》ではあったが、彼は初めもらった金高より五倍もの価で、自分の作品全部の
版権を買いもどすことにした。五倍というのも誇張ではなかった。なぜなら、ヘヒトがそ....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
聞小説などは赤本式に売り飛ばしてしまったらしい、黒岩涙香氏の如きもその探偵小説の
版権は無料で何か情誼のある本屋に呉れてしまったというような有様であった。 併し....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
追懐演説に現われたダーウィンの風貌は興味が深いものであった。また一九一一年に出た
版権法修正案が大学の権利を脅かすものであったので、総長レーリーは上院で反対演説を....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
平の出版は某社に独占されているが、せつ子は新しく自分がやるはずの出版社で、この出
版権をそッくり握ってしまいたいのである。 速達で云ってあるから、せつ子の社で放....
「申訳」より 著者:永井荷風
日の朝、突然博文館から配達証明郵便を以て、改造社全集本の配布禁止の履行と併せて、
版権侵害に対する賠償金の支払を要求せられることになった。改造社の主人山本さんが僕....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
原崎国太郎死す、三十八歳。女房役者として有望と称せられたる女形なり。 ○十二月、
版権条例改正。脚本楽譜のたぐいも出願次第その
版権を附与せられ、作者の権利はここに....