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牛刀
「牛刀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
牛刀の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
術をもって障子と襖とかたびらの爺さんを描いてみると、釣り鐘で提燈の風情を現す位の
牛刀の味を示す。 すなわち日本画家が現代生活相を怖れる如く西洋画家も現代生活の....
「独身」より 著者:森鴎外
なっては、郵便は駄目である。そんな時に電報を打つ人もあるかも知れない。これは少し
牛刀鶏を割く嫌がある。その上|厳めしい配達の為方が殺風景である。そういう時には走....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は言いながら、腕は持つべきものだ、本場で本当に鍛えた腕前があればこそ、田舎廻りは
牛刀で鶏の気構えで歩ける、この点、江戸ッ子は江戸ッ子だ、そうなくてはならぬと、更....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
人たちがいくら親切をもって臨んでいっても、この理想の根本が違うのでありますから、
牛刀を携えてそうして毎日牛を殺してそれを食物としているというふうではどうしてもイ....
「三国志」より 著者:吉川英治
馳けつけてきた諸将がつめあっていたが、 「呂布どの、待たれよ。鶏を裂くに、なんぞ
牛刀を用うべき。敵の先鋒には、それがしまず味方の先鋒となって、ひと当り当て申さん....
「三国志」より 著者:吉川英治
丞相より精猛の大軍を乞い、充分戦法を練って攻めかかるべきであろう」 「鶏を割くに
牛刀を用いんや。そんな使いを出したら、汝らは藁人形かと、丞相からお嗤いをうけるだ....