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牛糞
「牛糞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
牛糞の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「四又の百合」より 著者:宮沢賢治
。あっちの家からもこっちの家からも人が出て通りを掃《は》いております。水がまかれ
牛糞《ぎゅうふん》や石ころはきれいにとりのけられ、また白い石英《せきえい》の砂《....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
大木が、幾株も黄葉の枝を張って、其根もとに清水が湧いたりして居る。馬牛の群の中を
牛糞を避け、馬糞を跨ぎ、牛馬舎の前を通って、斗満川に出た。少し川辺に立って居ると....
「若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
などを飾る。上手下手、及び中央と、舞台三個処におおいなる篝火を焚く。燃料として、
牛糞を乾し固めたる物を、傍らにほどよく積む。この篝火の映《うつ》ろいにて、舞台全....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
糞を類別して適宜応用を誤らず、羊糞を焼かば高熱を生ずる故|冶金《やきん》に用い、
牛糞の火は熱急ならぬ故肉を炙《あぶ》るに使うと、前述驢様の長耳を持ったフリギア王....
「重兵衛さんの一家」より 著者:寺田寅彦
た人を躓かせたり、田圃道に小さな陥穽を作って人を蹈込ませたり、夏の闇の夜に路上の
牛糞の上に蛍を載せておいたり、道端に芋の葉をかぶせた燈火を置いて臆病者を怖がらせ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
山地においても、すべてそのとおりです。彼らは一度に六カ月分のパンを作り、乾かした
牛糞《ぎゅうふん》でそれを焼きます。冬には斧《おの》でそのパンをうちわって、食べ....
「穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
とあり、これら神も真の神にあらず、牛馬も穢とせざるなり。天竺にては、雨を祈るに以
牛糞塗場地、以牛乳酪食法師とあり(中略)。いつの程にか異国の風義うつりつらん、皇....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
て、
「おやじ、後を閉めておいてくれよ」
もうすたすたと、横の畑道から廻って、
牛糞の多い北野の往来へ出て行くのだった。
老爺が、名残惜しげに、小さい窓から見....