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牛頭馬頭
「牛頭馬頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
牛頭馬頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
の目も見えぬ。広さ、深さもわからぬ地獄じゃ。そこの閻魔は医学の博士で。学士連中が
牛頭馬頭どころじゃ。但し地獄で名物道具の。昔の罪科、見分けて嗅ぎ出す。見る眼、嗅....
「春昼」より 著者:泉鏡花
げに見えるでございます。 ところへ、迷うた人の事なれば、浅黄の帯に緋の扱帯が、
牛頭馬頭で逢魔時の浪打際へ引立ててでも行くように思われたのでありましょう――私ど....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
で、確と紫の襟を圧えた。 「死骸になっての、空蝉の藻脱けた膚は、人間の手を離れて
牛頭馬頭の腕に上下から掴まれる。や、そこを見せたい。その娘の仮髪ぢゃ、お稲の髪に....
「魔都」より 著者:久生十蘭
机の上に置き、腕を差しこまぬいていつまでもそれを眺めている。紙の表には稚拙な筆で
牛頭馬頭と、二人の亡者に手をつないだ「五人坊主」が書いてあった。前章で、踏絵が話....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
ぬらぬら小鼻が動いたんだっておっしゃるんだよ。 除けるも退くもありゃしません。
牛頭馬頭にひッぱたかれて、針の山に追い上げられるように、土手へ縋って倒れたなりに....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
があるはずがない。今日の感化院が科学の教養のない道学先生に経営され、今日の監獄が
牛頭馬頭に等しい無智なる司獄官に一任される間は百年|河清を待つも悪人や罪人の根を....