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「牡蠣殻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

牡蠣殻の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
っちまう。僕はさっきリシェリユー街で大きな公衆図書館の前を通った。書庫と言わるる牡蠣殻のはきだめは、考えても胸糞《むなくそ》が悪くなる。山のようにつんだ紙、イン....
海豹島」より 著者:久生十蘭
氷の斜面に足場を刻みながら、一歩一歩上って行くと、中腹の岩蔭に、人夫小屋が頑固な牡蠣殻のようにしがみついていた。入口に雪|囲《がこい》をつけた勘察加《カムチャッ....
取返し物語」より 著者:岡本かの子
(おくみ、後姿を見送り合掌、幕) 第二場 (舞台正面、源右衛門の住家。牡蠣殻を載せた板屋根、船虫の穴だらけの柱、潮風に佗びてはいるが、此の辺の漁師の親....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
切れないように満面を莞爾々々さして、「何十年来の溜飲が一時に下った。赤錆だらけの牡蠣殻だらけのボロ船が少しも恐ろしい事アないが、それでも逃がして浦塩へ追い込める....