牧の方[語句情報] »
牧の方
「牧の方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
牧の方の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「船」より 著者:島崎藤村
新と一緒に翌日《あくるひ》着いた。夕方には二人とも山本さんの旅舎《やどや》で、お
牧の方は流行|後《おく》れの紺色のコオトを脱ぎ、お新の方は薄い鼠色のコオトを脱い....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
いよ斉彬公、御相続と、決まりましたが、それに就て――」
老人は、扇を、閉じて、
牧の方へ向き直った。牧が、
「ははあ」
と、頷いた。
「万一、貴殿に、不慮のこ....
「日記」より 著者:宮本百合子
ろを見ていただいて、キスメットの事をお話し、「星月夜」のことを申上げる。あれと「
牧の方」、義時の死ぬときと、三部作になるのだそうだ。今年は出来ないかもしれない、....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
的の論評を試みていたばかりか、みずから進んでかの「桐一葉」や、「孤城落月」や、「
牧の方」などの史劇を発表した。これらの諸作はすこぶる世間の注意をひいて、そのいず....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
った。 元久二年、都では『新古今集』の竟宴が終ったのち、閏七月、時政はまた妻の
牧の方という女傑と共謀して、女婿|平賀朝政を将軍に立てようとし、十四歳の実朝を仆....
「頼朝の最後」より 著者:田中貢太郎
あった。それは頼家が生れて間もない時のこと、政子には継母に当る遠江守時政の後妻|
牧の方から頼朝の行に就て知らして来た。それは頼朝に愛している女があって、伏見広綱....