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「牧牛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

牧牛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
。それから乳糜《にゅうび》を食している。最後に難陀婆羅《なんだばら》と伝えられる牧牛の少女と話している。 政治的天才 古来政治的天才とは民衆の意志を....
俊寛」より 著者:芥川竜之介
の不量見《ふりょうけん》じゃ。世尊《せそん》さえ成道《じょうどう》される時には、牧牛《ぼくぎゅう》の女難陀婆羅《むすめなんだばら》の、乳糜《にゅうび》の供養《く....
十二支考」より 著者:南方熊楠
虫と呼んだ事が見える。大きな動物すなわち大親分と尊称した語らしい。スウェーデンの牧牛女《うしかいめ》は狼を黙者《だんまり》、灰色脚《はいいろあし》、金歯《きんば....
相馬の仇討」より 著者:直木三十五
に較べるとざっと三分の一は減っているそうである。 相馬原町へきた江戸の講釈師、牧牛舎梅林、可成りの入りだが、今高座で軍記物を読んでいる四十近い、芸名久松喜遊次....
十二支考」より 著者:南方熊楠
を楽《よろこ》ぶ。ところで予《かね》て王の舅《しゅうと》と交通した。ある時五百の牧牛人《うしかい》芳園で宴会し、何とよほど面白いが、少女の共に交歓すべきを欠くは....
十二支考」より 著者:南方熊楠
しながら変るもなるべく蠅を惹《ひ》き寄せる便りとなるらしい。一度|忰《せがれ》が牧牛場から夥しく蠅を取り、翼を抜いて嚢《ふくろ》に容れ持ち来り、壺の蓋を去って一....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
嶺岡《みねおか》の牧場の一部で、その嶺岡の牧場というのは、嶺岡山脈の大半を占める牧牛場――周囲は十七里十町余、反別としては千七百五十八町余、里見氏より以来、徳川....
リギ山上の一夜」より 著者:斎藤茂吉
こちらを見ていたり、幾つかの鈴の音が下の谿の方で鳴るのが聞こえたりした。そういう牧牛がこの山に五千からいるそうであった。実用向の鈴が、遍歴する旅人の耳には実用向....
栄蔵の死」より 著者:宮本百合子
せっせと山岸の家へ足繁く往来し出した。 役場の仕事もある事だし、複業にして居る牧牛がせわしかったりして、山岸の方へもあまりせき込んだ話はして居られないので栄蔵....
森の絵」より 著者:寺田寅彦
の上には葉をふるうた椋の大木が、枯菰の中のつめたい水に影を落している。濠に隣った牧牛舎の柵の中には親牛と小牛が四、五頭、愉快そうにからだを横にゆすってはねている....
高知がえり」より 著者:寺田寅彦
さい花台をかいた子供連がねって行く。西洋の婦人が向うから来てこれとすれちがった。牧牛会社の前までくると日が入りかかって、川端の榎の霜枯れの色が実に美しい。高阪橋....
湯元の秋」より 著者:豊島与志雄
の藁屋根が、遠く野の中に見られた。 私はそれらの景色をただぼんやり眺めた。かの牧牛者等の生活が如何なるものであろうと、また、かの茶店の老女の生活が如何なるもの....
話の種」より 著者:寺田寅彦
信から太陽を強いて直視するために内障眼を起す者が沢山ある。またロシアのある地方で牧牛が白皚々たる雪の強い光のため眼病を起すのを防ぐとて一種の眼鏡をかけさせた話が....
剣侠」より 著者:国枝史郎
勢なもんだな」 「と云いましても抜目は無く、武州には小金井の牧場があり、牧馬や、牧牛が盛んでありますから、その間に牧主や博労衆などと、来年の馬市の交渉などを、な....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
あればすなわち官の名を仮りて商売を行なわんとし、学校も官許なり、説教も官許なり、牧牛も官許、養蚕も官許、およそ民間の事業、十に七、八は官の関せざるものなし。これ....