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「牧者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

牧者の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
たればこそ、すぐに建設に取りかかったのだ。……しかるに今は優婆塞はいない。彼らは牧者を失った。彼らはさまよえる羊となった。四散するのは当然である」 で、彼は自....
パルチザン・ウォルコフ」より 著者:黒島伝治
ウォルコフの村は、犬どもによって、一カ月ばかり前に荒されてしまった。彼は、村の牧者だった。 彼は村にいて、怒った日本の兵タイが近づいて来るのを知ると、子供達....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
声が待ちかまえているので、この俄かの光線・色彩・群集・音響に一そう驚愕し、首に養牧者の勲章を飾ったまま、「黒い小山」のように狂いまわる。 6 その眼....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
者、つまり、自分の理想の分割者と見るからだ、羊の群れも一つでなくちゃならないし、牧者も一人でなくちゃならないからな……それはそうと、こんな風に僕が自分の思想を弁....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
節度の欠如は、憐《あわ》れむべきまた恥ずべきものであるように思われた、それこそ、牧者なき羊の群れ、王なき王国であった。――騒然たる魂の王とならなければいけない…....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
さ》が町にひろがった。その陋屋《ろうおく》の中で民約議会員G《ゼー》に仕えていた牧者らしい若者が、医者をさがしにきたそうである。年老いた悪漢はまさに死にかかって....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
セント・ヘレナが見えてきた。 ブリューヘルの副官ブューローの案内人となっていた牧者の少年が、森林から進出するのにプランスノアの下手《しもて》からよりもフリシュ....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
っていたので、土地は二人を倶《とも》に居らしめることは出来なかった。そこで彼らの牧者の間に争いが生じた。そしてアブラハムはロトに分離を提議し、そして云った、『地....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
蔵布教の命令を受けると、有向は蒙古のドロンノールへ行き、ラマ廟に四年、西蔵人の遊牧者の天幕に三年居て、ラマ僧の完全な肉体化をしたうえ、二百人以上の巡礼と話をして....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
共は見て驚いて、 いつまでも人か神かの問を決し兼ねる。 それだからアポルロンは牧者の姿でいた。 牧者の美しいのがあれに似ていた。 なぜと云うに、自然が浄い境を....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
族で、みんな大山姓を名乗り、ただ一軒加藤といううちがある。住民は古きイスラエルの牧者のように素朴で信仰は固い。村落の名は大山という。いかにも大山と呼ぶより他に名....