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物の心
「物の心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
物の心の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海底大陸」より 著者:海野十三
りだ。しかし海底超人たちには、博士のまだ気がつかないところの、戦慄すべき、異種生
物の心の中を流れる大秘密がある。そいつが今後どんなふうに爆発するか、博士は知らな....
「恋愛曲線」より 著者:小酒井不木
体外へ切り出しても、適当な条件を与うれば、平気で搏動を続けるものだ。単に下等な動
物の心臓ばかりでなく、一般温血動物から人間に至るまで、その心臓は身体を離れても独....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
第を了解した。恋も得たし、ジャーナリズムにネタを提供して金持にもなったが、元の本
物の心臓につけ替えてもらわねば不幸かぎりなしとの訴えだった。 「……なにしろ、こ....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
り。涙などと、歎き悲しんだようにござります。 公子 それは、その引廻しを見る、見
物の心ではないのか。私には分らん。(頭を掉る。)博士――まだ他に例があるのですか....
「犬」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
してくるくる廻って、しまいには皆に笑われながら仆れてしまう。 次第にクサカは食
物の心配などもないようになった。別荘の女中が毎日時分が来れば食物を持って来る。何....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
これだけで通じました。たちまち助手はからだがちぢくれ上がって、一ばんまえがわの見
物の心から心へ実にふしぎな旅行をはじめることになりました。まっさきにはいっていっ....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
れも奉仕だ。衣子はそれを喜ぶ女だからである。けれども、ヤス子に対しては、奉仕する
物の心当りがない。はては帰りの道々で、喋る言葉の奉仕すらもできなくなっている始末....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
これは口説です。これが大切なんだな。するてえと私のギセイにおいて彼女が次第に因果
物の心境をはなれてくるです。これを別して側近に侍るみなさんがやらなきやいけない。....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
のうごく子などだと、顔に心を使わずに打ちとけることができるのである。見物人に大人
物の心構えを思いださせるようでは、とてもダメだ。だいたい、拍手も、タメイキも起ら....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
ンが、こうしたものである。 「君は立派な屋敷をもっているそうだが、屋敷もちは京見
物の心得が違うようだね。人の住居が気になるかね」 「いろいろと見聞をひろめ、後日....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
の進撃隊のようだ。 この芸術的手法に於てスワンソン邸のジョージアン式の骨董的建
物の心臓に喰込み、その建物の躯幹を侮辱するような振舞いを新進室内装飾家G―氏に委....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
いうのであろう。問題にするに足らぬ些細事ではないか。 しかし、作者が敢てこの人
物の心の動きや表情の翳を捉えるのは、そしてまた、物語のテンポを遅らせてまで、その....
「人工心臓」より 著者:小酒井不木
りません。そうして、その何れであるかを発見するために随分沢山な学者が随分色々な動
物の心臓に就て研究し、中にはその尊い一生涯をその研究に捧げた人さえありますが、そ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
えにも高い事物のうえにもこの朦朧時代の性格ははっきり現われている。そして偉大な人
物の心理の神秘や、女王のふしぎな欲望が、どんなに研究してもわれわれにわからないご....
「童話の詩的価値」より 著者:小川未明
怒らしめないのは考うることです。邪気のないということ、不自然でないということは獣
物の心にもよく分るのであります。 犬や、馬や、鳥や、木や、花がこの意味に於て物....