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物を言わせる
「物を言わせる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
物を言わせるの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
十三万石の大禄に心|奢り、大藩領主の権威を笠に着たとて、ぐずり御免のそのお墨付に
物を言わせるまでもなく、葵の御紋どころ一つを以てこれを土下座せしめる位、実に易々....
「映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
三 誤解されたトーキー トーキーは物を言う映画だからと言っても、何もむやみに
物を言わせる必要はない。このことはトーキーが発明されてから後にまもなく発見された....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
う》を張るならば、こっちにも覚悟があるぞ」 「覚悟とは何だ」 「君のその手の傷に
物を言わせる」 「ナニ!」 「その傷を発《あば》いたら口があくはずじゃ、それがい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
けるわけにはいかないのです。男子は裸一貫と、意気とで生きなければならない、系図に
物を言わせるようになってはおしまいだと言いたいのですが、姉のあの気持を尊重すると....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
転べば食うのである。いや転ばなくても、次第によっては転ばせて、捕縄《とりなわ》に
物を言わせる凄味《すごみ》の相手であることは、つい今頃、送られる身になって、ぴー....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
《いちはや》く彼を取っつかまえて、泥を吐かせようと、かけ出してみたのですが、足に
物を言わせることにかけては、こいつに敵《かな》いっこはない。見る間に、その後ろ影....
「戦争論」より 著者:坂口安吾
ある。かゝる重大な生活問題を、不完全な調停機関で有耶無耶にして、結局ストライキに
物を言わせるなどゝは、文化文明の恥と申すべきものである。法律及び裁判所と同格同位....
「廃墟(一幕)」より 著者:三好十郎
。(頭は下げないで、胴なかをクネクネさせ上眼使いに相手の顔を正面から見ながら眼に
物を言わせる式のお辞儀)しばらくでございました。 柴田 ええと、たしか――(誰だ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
(黒ん坊のゐる穴より現る。)
ここで己は御贔屓にあずかる積だ。
吹き込んで
物を言わせるのが悪魔の談話術だ。
(天文博士に。)
あなたは星の歩く拍子が分....