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物主
「物主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
物主の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
論』の全冊を焼き捨ててしまったほどだからね」
最後に至って、法水は鉄のような唯
物主義者の本領を発揮した。けれども、彼の張りきった絃線のような神経に触れるものは....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
にはっきり答えられよう―― われらはどこから来てどこへ行くやら? 11 造
物主が万物の形をつくり出したそのとき、 なぜとじこめたのであろう、滅亡と不足の中....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
、少しく話してみようと思うのであるが、だいたい自分は理想主義の側に立って絶えず唯
物主義、功利主義、機械主義等の主張者とたたかってきたのである。もっとも激しくたた....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
する現状を見るものは誰でも気の毒になって催促し兼ねたそうだ。池辺三山が評して「造
物主が天地万物を産出す時の苦み」といったは当時の二葉亭の苦辛を能く語っておる。が....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
くがごとき怪誕妄説は信ずべからずといえども、かのユニテリアン宗に立つるがごとき造
物主あるの説は、はなはだ道理あるに似たり、いかん。政教子曰く、その説はなはだ道理....
「西航日録」より 著者:井上円了
に美しい。近くの山はほほえむがごとく、遠くの山は眠るがごとくもの静かにみえる。造
物主にいかなる意図があるかはわからぬが、一幅の画がスイスの北の天にかけられている....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
しきもの〈飛行機〉があって人はみずから飛ぶ。神秘の奥深いところに道をきり開き、造
物主の秘中の機械を発明した。かくのごときことどもを喜びつつ私は欧州の野を歩きまわ....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
るから、おまえらの仲間の哲学者はよほど低能じゃなア! 近頃階級闘争を頻って叫ぶ唯
物主義の哲学者が多いようだが、それらも蝸牛角上の争闘論者なんだろうなア? 困った....
「古事記」より 著者:太安万侶
です。次にヤマト彦の命は、この王の時に始めて陵墓に人の垣を立てました。 美和の大
物主 ――三輪山説話として神婚説話の典型的な一つで神《みわ》氏、鴨氏等の祖先....
「天を怖れよ」より 著者:小川未明
扱って来たのです。こうしたところには、彼等の天性の美を見ることも出来なければ、造
物主が彼等によって示さんとした天賦の叡智、敏感、正直さというようなものも、ついに....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ん。中には「頼みもしないのにこんなみじめな世の中へ生んで貰って、もしこの世界の造
物主とやらが見つかったら、一言恨みを言ってやる」などと言う人さえあります。 長....
「四つの都」より 著者:織田作之助
母親のお寿である。お茶をもってはいって来たのである。 庄造「写真では判らん、実
物主義だ、実物を見なくちゃ分らん、いゝ処は」 庄平、なんとなく壁の仏像の写真と、....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
天皇はそのお子様です。天皇大和に御即位になって、皇后をお立てになるに、国津神|大
物主神の女|五十鈴姫命をお択びになりました。その後も多く国津神から皇后はお立てに....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
にしろ、次第によい方へ赴くだろうというのだが。――実際たびたび僕は自分の存在と造
物主とを呪った〔〕にさえも。ただ君にだけうち明けるのだ。僕の病気について君が手紙....
「序に代えて」より 著者:北大路魯山人
びにそう思います。 よい材料を殺して、つまらないものにしてしまうのは、第一、造
物主に対して、済まぬことであり、罰が当るでしょう。自分としても損失であり、恵まれ....