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物名
「物名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
物名の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
くだせえよ!」 いうと、おろおろしながら右門に迫りました。それをききながら、捕
物名人は、うれしい気性の手下だなというように微笑を含みふくみ眠白のほうをながめて....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
目を配りました。見ると、浪花表の凶賊と誇称されている八つ化け仙次も、江戸まえの捕
物名人むっつり右門の目にかかってはまことにたわいもないので、その小手先に歴然たる....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
のか、しきりにあごのまばらひげをまさぐりつづけました。また、これは右門のごとき捕
物名人にしてみるとそうあるのが当然なことで、何か右門畑のネタにでもなりそうな事件....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
当たってつねに静かなること林のごとく、明知の尽きざること神泉の泉のごとき無双の捕
物名人も、はたと当惑したもののごとく、十八番のあごの先にも手が回らないほどに、じ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
るとみえまして、おさかやきが少しお伸びのようでござんすね」 これにはさすがの捕
物名人もおもわずぎょッとなりましたので。表にこそはいくらか宵星のうっすらとしたほ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
》』というのがありますが、常人ならば大きにその句のとおりなんですけれども、わが捕
物名人のむっつり右門ばかりは、あいもかわらずじれったいほどな品行方正さでしたから....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ろう》させるとは、もってのほかのふらち不行跡だったからです。けれども、われらの捕
物名人むっつり右門は、つねに江戸まえの人情家でした。むしろ、世にいれられぬ名家の....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ひげをまさぐりまさぐり、不断になにごとかを考案くふうしているのが、いつもながら捕
物名人の癖です。果然、なにごとかくふうがついたとみえて、その夜のかれこれもう二更....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
それまでは、どこからこの難事件に手をつけていくのか危ぶまれていましたが、がぜん捕
物名人はらんらんとそのまなこを鋭く輝かさすと、伝六をしかるようにいいました。 「....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
思わぬ珍事に煮えくり返るような騒ぎとなってしまいました。 もちろん、われらの捕
物名人が、事起こるといっしょで、伝六、辰の両配下を引き従えながら、時を移さず怪し....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
といったその「あと」なる「あと」は、いかなるなぞであるか?――。いつもながら、捕
物名人と、名宰相とのやりとりは、まこと玄々妙々の腹芸ですが、しかし、ありようしだ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
うに微笑したのを、早くも敬四郎がちらりとながめて、おそるべき勁敵《けいてき》の捕
物名人に、おそるべき慧眼《けいがん》のホシをつけられたら、しょせんたち打ちはでき....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
一生一度の契りごとにかかわる大事とすれば、おぼれる者のわらのように、必死とわが捕
物名人にすがりついたのは無理のないことです。いや、無理がないといえば古島親子のお....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
三六)の「ゆざさ」などの如く、「笹」のこととした。なお少しく増補するに、古今集|
物名に、「いささめに時まつ間にぞ日は経ぬる心ばせをば人に見えつつ」とあるのは、「....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
してないが、歌の部立、つまり分類も、『古今集』が春・夏・秋・冬・賀・離別・羇旅・
物名・恋・哀傷・雑・雑体・大歌所御歌としてから、大体この方針が承け継がれた。
物名....