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物産
「物産〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
物産の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
の構《かまえ》もなき姿であった。 従って、オランダ流の医術、本草《ほんぞう》、
物産、究理の学問に志ある者を初め、好事《こうず》の旗本富商の輩《はい》までが、毎....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
目に食い込み、すべりもせずに頂上に出られた。頂上には旅人宿めいた室、勧工場然たる
物産陳列所、郵便局、それから中央の奥宮社殿は、本殿、幣殿、拝殿の三棟に別れて、社....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ったら、まだありますよ」 「ええ気に入りましたね。大英帝国は、世界中いたるところ
物産にめぐまれた熱帯の領土を持っていますね。まったく羨ましいことです。しかるにわ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
から牛乳が濃くてうまいという島民の自慢だ。 三原山が自殺者のメッカになるまで、
物産のない島民は米を食うこともできなかった。自殺者と、それをめぐる観光客の殺到に....
「深見夫人の死」より 著者:岡本綺堂
あらわれてから半月あまりの後に、わたしは某所で西島君に逢った。彼は若いときから某
物産会社の門司支店や大連支店に勤めていて、震災以後東京へ帰って来たのである。その....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
帯刀御免、御褒美の金はどれくらいであろうか。イヤ一時に千両二千両頂くよりも、何か
物産一手捌きの御役目でも仰せつけられた方が、得分が多かろうで」とまるで夢中。 「....
「宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
、それを負かして首席で出た小室智恵子という一人の女性があった。 彼女の父は三井
物産の重役で、ながらく外国生活をしてきた小室三吉氏である。幼き頃、彼地で教育をう....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
るところに非ざりしに、おいおい日本の様子を見れば案外開けたる国にして生糸その他の
物産に乏しからず、随て案外にも外国品を需用するの力あるにぞ、外国人も貿易の一点に....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
沈着く気になれなくなった。そこで哈爾賓を中心として北満一帯東蒙古に到るの商工業、
物産、貨物の集散、交通輸送の状況等を細さに調査した後、終に東清鉄道沿線の南満各地....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
米などはごく安いのは二十五銭で四升位、普通二升五合位、それに準じて物も総て安い。
物産は銅で製した器具類。私はテントを拵える必要がありますので六日ばかり逗留しまし....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
三百六十五万円なり。これ、直接の利益に幾倍せるや知るべからず。 第一に、日本の
物産外国に入るときは、海関税のために非常に高価となり、人これを得ること難し。しか....
「西航日録」より 著者:井上円了
知ることなし)の境界を見るべし。午前十時、三人相携えて上陸。余は領事館および三井
物産会社支店を訪い、馬場氏に面し、日新館にて河合、甲賀両氏と手を分かち、印度支那....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
。ブリズベーンよりここに至る海路、四百五十五マイルあり。領事館書記林忠作氏、三井
物産会社支店長市川純一氏、船中へ来問せらる。繋纜地は電車の集合点にして、八方へ上....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
によって、田舎は富みもし、また不況にもなるわけです。この点、国家、政府として余程
物産の売り捌きを活溌ならしめ、物価の調節を計らぬと田舎の経済状態は危険に瀕するの....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
の上に、これも極めて素朴な卓子と一脚の椅子があるきりだった。私は敬礼をして隣室の
物産陳列室に入った。 花椰菜、千日大根、萵苣、白菜、パセリ、人蔘、穀物、豆類。....