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物申す
「物申す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
物申すの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
」 ほんのりと両頬に上気させて、莞爾と美しく笑みを残すと、 「頼もう。頼もう。
物申す」 大振袖に揚心流小太刀の名手の恐るべき腕前をかくして、殊のほか白ばくれ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
やって来ました。 それと聞いて渡辺は神尾の駕籠近く寄って来て、 「お乗物の中へ
物申す、拙者は甲府勤番支配の与力渡辺三次郎、失礼ながらお名乗りを承りたい」 こ....
「郷介法師」より 著者:国枝史郎
磔柱は車に積まれ、船山城の大手口まで、大勢の手で引き込まれた。 「船山城中へ
物申す。岡郷介を戻せばよし、飽迄知らぬ存ぜぬとあらば、郷介の父郷左衝門をこの場に....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
より大きく叫んだ。遠くに鳴く、小鳥の声と、高い梢を渡る風の音しかしなかった。
「
物申す、義観と仰せられる方のお住居は」
微かに、部屋の中で、音がした。深い、屋....
「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」より 著者:癋見鈍太郎
の騎馬武者が、夕暮れの余吾の湖のほとりで行き遭った。 「ヤアヤア、それなる御方に
物申す。お見受け申す処、しかるべき大将と存ずる。願わくは一合わせ見参仕りたい」 ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
几の腰を浮かしかけると、 「右馬介、おまえは黙っておれ。わしのしたことだ、わしが
物申す」 すると、返辞は、足軽頭が奪い取って。 「なに、
物申すだと。御献上のお....