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物知らず
「物知らず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
物知らずの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ゃねえかよ」 「フェ……? こぶ泥たアなんですかい」 「知らねえのかい、あきれた
物知らずだな。訴え状に土偶師泥斎と書いてあるんで、どこの何者かいなと頭をひねった....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
って来て、この家で葬式をするそうな。なんという、ナ、ナ、なんという阿呆、何という
物知らずの集まりじゃ。この葬式《とむらい》は、わしが不承知、そ、そんな地獄の、畜....
「源氏物語」より 著者:紫式部
は今夜泊めようと思っているお客があったのだのに、だれを勝手に泊めてしまったのだ、
物知らずの女どもめ、相談なしに何をしたのだ」 怒《おこ》っているのである。九州....
「牛乳と馬」より 著者:豊島与志雄
に行ったり、わたしの楽しみを奪い取ったり、裏口だけで一度も上にあがらなかったり、
物知らずにも程がある。その上、馬のことで、お姉さまやお母さまの神経をどれほど悩ま....
「樹氷」より 著者:三好十郎
らね。もうここの内にも居やあしませんよ。さあさあ引きとって下さい。いくら田舎者の
物知らずと言っても程があるよ。鈴や、玄関はちゃんとしめて、波の花でもまいといて!....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ざりませぬか」 「六方者は、嘘や飾りの儀式が大嫌い。それに此方人は、門徒だから、
物知らずでいいのです」 「久しゅう、酒も飲まなんだ。――酒はたべても、このように....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
である。それを折角いろいろの新らしい便利なものがもうあたえられているのに、頑固で
物知らずで古いものにくっついているのだと言おうとする人もあるが、そんな事をいうの....
「道は次第に狭し」より 著者:北大路魯山人
れに合うものは美味く、それに合わないものは不味いとあらかじめ決めている。物知りの
物知らずという連中であるが、その中には学者もいれば、料理専門家もいるが、これでは....