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物質
「物質〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
物質の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
、この三者から発している。同時にまたおそらくはあらゆる徳も。
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物質的欲望を減ずることは必ずしも平和をもたらさない。我々は平和を得るためには精神....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
《じょうじん》だろう。」
「うん、情人、……まだある。宗教上の無神論者、哲学上の
物質主義者……」
夜更《よふ》けの往来は靄《もや》と云うよりも瘴気《しょうき》....
「路上」より 著者:芥川竜之介
新田《にった》さんへ紹介してやって貰いたいんだが――新田さんと云うんだろう。あの
物質主義者《マテリアリスト》の医学士は?」
「そうだ――じゃともかくも手紙をやっ....
「寒さ」より 著者:芥川竜之介
》いかい? Hは温度、Xは熱伝導《ねつでんどう》の方面に計《はか》った距離、Kは
物質により一定されたる熱伝導率だよ。すると長谷川君の場合はだね。……」
宮本は....
「少年」より 著者:芥川竜之介
刺身《さしみ》を見守っていた。すると微醺《びくん》を帯びた父は彼の芸術的感興をも
物質的欲望と解釈したのであろう。象牙《ぞうげ》の箸《はし》をとり上げたと思うと、....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
の後、菩提樹《ぼだいじゅ》下に正覚《しょうがく》に達した。彼の成道の伝説は如何に
物質の精神を支配するかを語るものである。彼はまず水浴している。それから乳糜《にゅ....
「或る女」より 著者:有島武郎
っせせっせと世話女房らしく切り回す事に興味をつないでみた。しかし心の底の恐ろしく
物質的な葉子にどうしてこんな辛抱がいつまでも続こうぞ。結婚前までは葉子のほうから....
「或る女」より 著者:有島武郎
ぎとめる禁厭《まじない》のように思えるからしている事だった。木村にだっていつかは
物質上の償い目に対して
物質上の返礼だけはする事ができるだろう。自分のする事は「つ....
「想片」より 著者:有島武郎
じている。この本能が環境の不調和によって伸びきらない時、すなわちこの本能の欲求が
物質的換算法によって取り扱われようとする時、そこにいわゆる社会問題なるものが生じ....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
みにも見つけられない時のさびしさはまたなんと喩えようもない。その時私は全く一塊の
物質に過ぎない。私にはなんにも残されない。私は自分の文学者である事を疑ってしまう....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
あることを。だからお前は安んじて、確信をもって、お前の道を選べばいいのだ。精神と
物質とを、個性と仕事とを互に切り放した文明がどれ程進歩しようとも、それは無限の沙....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
凝塊と申上げてよいようなお形態をお有ち遊ばされた高い神様が、一|足跳びに濃く鈍い
物質の世界へ、その御分霊を植え附けることは到底できませぬ。神界から霊界、霊界から....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
罪は罪を孕み、容易にその根絶を期し難いからである。悪徳はただ民族全体の道徳的並に
物質的の発達と、高尚な知識の普及と、又真の意義ある教育の進歩とによりてのみ、次第....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
僕はそこに僕を嘲る何ものかを感じずにはいられなかった。何ものかを?――しかし僕の
物質主義は神秘主義を拒絶せずにはいられなかった。僕はつい二三箇月前にも或小さい同....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
」(Quarterly Journal of Science)に発表した。講演は
物質に関するもので、論文は生石灰の分析に就いてである。いずれもそう価値のあるもの....