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物驚き
「物驚き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
物驚きの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
一座の目は、ことごとく、はいって来ようとする珍客の方をみつめる。いかなる事にも、
物驚きをしないような、生《き》ッ粋《すい》の柳ばし連の、美しい瞳さえ、一度にきら....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
て、(いらっしゃいまし)なんて、言う奴があるものか。何だってそう気が小さくッて、
物驚きをするんだなあ。それだから疑ぐられるんだ。不可ねえ。」 お貞は淋しげなる....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、梅ばやしの向うへ走った。白いものが、そのあとを片々として舞い、どこかで夜の鶯が
物驚きをして啼いた。 高氏は、ゆうべの寝所をさがし当てて深々と眠った。かつてな....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
きもいたしませぬ」 「はははは、強がらいでもいい」 「いいえ、真実」 「よくよく
物驚きを知らぬ女子よな」 「羅刹の妻でございますもの」 「……むむ」 二人は、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
掻きまわされて、痛いような水粒が笠の下へも吹きつけてくる。――師直の馬はしばしば
物驚きをしてあと退去った。――「途中、お迎えの者どもでござる」「お送りに加わり申....