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牴牾
「牴牾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
牴牾の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高野聖」より 著者:泉鏡花
でも見ているかな。」
「どうぞその後を、それから。」と聞く身には他事をいううちが
牴牾《もどか》しく、膠《にべ》もなく続きを促《うなが》した。
「さて、夜も更《ふ....
「城のある町にて」より 著者:梶井基次郎
た》いた。 しばらくして勝子から 「しょうせんかく」といい出した。 「朝鮮閣」
牴牾《もどか》しいのはこっちだ、といったふうに寸分違わないように似せてゆく。それ....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
底に、三人はしばらくプログラムを見ていたが、葉子は中に庸太郎という隔てのあるのを
牴牾しがるようなふうもしていた。 「出よう。」 庸三が煙草をふかしに廊下へ出る....
「縮図」より 著者:徳田秋声
分の気持を婉曲に表現することもできず、品よく凭れかかる術も知らないだけに、一層|
牴牾しさを感ずるのだった。 「晴さん、貴女伊ーさんに岡惚れしてるんだろう。」 ....
「童子」より 著者:室生犀星
母親とが、今日明日のうちに上京してくるということだったが、返電さえも来ないので、
牴牾かしかった。 「素性の知れないものの乳を遣るのは、どんなものでしょう。それに....