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「特務曹長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

特務曹長の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:黒島伝治
だめだよ。」 そしてまた咳をした。 「おい。みんな何をしているんだ!」入口から特務曹長がどなった。「命令が出とるんが分らんのか! 早く帰って準備をせんか!」 ....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
は、訓練所出の一群を指さした。「高取! もっとしッかり麻袋にドロをつめる!」 「特務曹長殿! この袋の鼠の喰った穴はどうするんでありますか。藁を丸めてつめて置き....
前哨」より 著者:黒島伝治
行くさきに、ここへ支那人がやって来たのを見やしなかったか?」 宿舎の入口には、特務曹長が、むつかしげな、ふくれ面をして立っていた。 「特務曹長殿、何かあったん....
死までを語る」より 著者:直木三十五
をしている楠という家に、一人の婆さんがあった。 この婆さんの娘が「渋川」という特務曹長の妻になっていたが、軍人の事|故《ゆえ》、時々、転任するので、その間淋し....
饑餓陣営」より 著者:宮沢賢治
い。」 正面壁に沿い左向き足踏《あしぶ》み。 (銅鑼《どら》の音) 左手より、特務曹長|並《ならび》に兵士六、七、八、九、十 五人登場、一列、壁に沿いて行進、....
ツェねずみ」より 著者:宮沢賢治
るえてしまいました。 「ここから内へはいってならん。早く帰れ。帰れ、帰れ。」蟻の特務曹長《とくむそうちょう》が、低い太い声で言いました。 ねずみはくるっと一つ....
道標」より 著者:宮本百合子
く新しい理性と心情とにひき入れられながら数頁ずつ読みつづけた。レーンはドイツ軍の特務曹長として、音楽と花と国歌とで戦線に送り出された兵士たちとともにフランスへ入....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
。」 佐山君はあっけに取られた。 司令部の門を出ると、佐山君と相前後して戸塚特務曹長が出て行った。特務曹長とも平素から懇意にしているので、佐山君は一緒にある....
火薬庫」より 著者:岡本綺堂
あっけに取られた。 二 司令部の門を出ると、佐山君と相前後して戸塚|特務曹長が出て行った。特務曹長とも平素から懇意にしているので、佐山君は一緒にある....