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「特徴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

特徴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文学好きの家庭から」より 著者:芥川竜之介
私の家は代々お奥坊主《おくぼうず》だったのですが、父も母もはなはだ特徴のない平凡な人間です。父には一中節《いっちゅうぶし》、囲碁、盆栽、俳句などの....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
愛の存するところには何処にも観察される現象である。実際愛するものの心理と行為との特徴は放射することであり与えることだ。人はこの現象の観察から出発して、愛の本質を....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
こからどうして出てきたかについては何ら立入った説明の必要も考えられていない。この特徴はすべての創造伝説に典型的なものではあるが、このフィンランドの伝説ほどにこれ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
いるのでありますが、間接の使用でありますから、まだ戦争ではありません。 戦争の特徴は、わかり切ったことでありますが、武力戦にあるのです。しかしその武力の価値が....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
来年にまわるので、その挨拶に来られしわけ。 十二月三十一日(火) ◯大三十日の特徴は、速達の原稿料払いが三つ四つもつづいたこと、荒木さんが印税を持って来て、こ....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
スイッチが入ったのか、遂に点火した。しかし外へは、光がすこしも出ない。赤外線灯の特徴である。それは、遥かの海上及び空中に待機する五万にのぼるドイツ軍のための生命....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
々である。古人の言葉に「たとい三日の間でも別れた人に逢った時には目を見張ってその特徴を見出さなければならん」といっている。そういうわけで、ボーイも番頭も見ず知ら....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
横にしたような形の筋肉の隆起があつたが、これは松之助を他の人と区別する最も著しい特徴であつた。 こんなつまらぬことを研究していたために、当時の私は知能の発育が....
北斗帖」より 著者:違星北斗
アイヌから偉人の出ない事よりも 一人の乞食出したが恥だ アイヌには乞食ないのが特徴だ それを出す様な世にはなったか 滅亡に瀕するアイヌ民族に せめては生きよ俺....
花筐と岩倉村」より 著者:上村松園
時には動作でそれを示しても、表情でそれを示すのは稀である。そういうところが狂人の特徴であることに気づいたわたくしは、「花がたみ」における照日前の顔を能面から持っ....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
岳の生涯は普通の画人伝や畸人伝よりはヨリ以上の興味に富んで、過渡期の畸形的文化の特徴が椿岳に由て極端に人格化された如き感がある。言換えれば椿岳は実にこの不思議な....
栖鳳先生を憶う」より 著者:上村松園
鳳先生の教え方は、こうせいと言う様に、決して師匠が押し付けずに、そのものの個性と特徴とを引伸ばすように教えられ、暗示的でその時には先生の言われた事がわからなかっ....
三味線の胴」より 著者:上村松園
く大きいということもない。口は小さいほうではない。大きい方かもしれない。 一番特徴のあるのは髪の毛で、そのたけの長い事にかけては、髪結いさんに結わせるときっと....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
主力を捕捉殲滅したウルム作戦の壮観は、十八世紀の用兵術に対し最も明瞭に殲滅戦略の特徴を発揮したものである。しかしこれは外形上の問題で、新用兵術は既にナポレオン初....
色盲検査表の話」より 著者:石原忍
ことは汎く世界に認められるようになったのであります。 次に私は私の色盲検査表の特徴について少しく申し述べたいと存じます。従来のスチルリング氏仮性同色表は色盲者....