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特派員
「特派員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
特派員の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「年末の一日」より 著者:芥川竜之介
の用談をすませることにした。縞《しま》の背広を着たK君はもとは奉天《ほうてん》の
特派員、――今は本社詰めの新聞記者だった。
「どうです? 暇ならば出ませんか?」....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
は局所に棒を突きこまれ、腕の骨を棍棒で叩き折られ、両眼をくりぬかれた。と書いた。
特派員の眼前には頭蓋骨を叩き割られた死体の脳味噌が塵の路上にこぼれていると知らせ....
「前哨」より 著者:黒島伝治
で、一人に眼をやった。顔を出したのは大隊副官と、綿入れの外套に毛の襟巻をした新聞
特派員だった。 「寒い満洲でも、兵タイは、こういう温い部屋に起居して居るんで……....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
れば、「生産妨害」の意味の積極的のもある。 最近の『東京朝日新聞』に、そのパリ
特派員の某君の記事の中に、王党の一首領を暗殺したジェルメン・ベルトンのことを「例....
「○○獣」より 著者:海野十三
ねてみた。 「わたくしはメアリー・クリスという英国人です。タイムスという新聞社の
特派員です。この○○獣の事件なかなか面白い、わたくし、本国へ通信をどんどん送って....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
、合併して同盟通信となったのだから、日本の通信社は単元化されて了ったわけだ。外国
特派員や外国通信社によるニュースは別として、それ以外の要点に触れたニュースは事実....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
翆(いずれも二高時代の先生)とを論じた最近の文章も面白かった。先頃迄文芸春秋社の
特派員の資格でドイツに渡って通信を書いていたが、最近に帰朝した。長谷部文雄氏は最....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
いま部屋のなかは喧囂たる有様だ。「タイムス」「デリー・テレグラフ」をはじめ各国の
特派員。なかには、前作、「第五類人猿」のアマゾン奥地探検のとき関係のあった、「世....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
赤い独逸人、フロウレンスの歯科医、ウィインの毛皮商、グラスゴウのニュウス・ビイ紙
特派員、フランシス・スワン夫人、ヴィクトル・アリ氏、それから私と私の妻とが、みん....
「巴里のむす子へ」より 著者:岡本かの子
の間来たクルト・セリグマン氏の口からも、または横光|利一さんの旅行文、読売の巴里
特派員松尾|邦之助氏の日本の美術雑誌通信でも親しく見聞きして嬉しい。健気なむす子....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
も。深すぎるくらいだ」 ホールのほうへふりかえると、机の上に足をあげた新聞社の
特派員たちは、哲学者のような冷静な顔でパイプの煙をふきあげている。拍手するか、ニ....
「読書遍歴」より 著者:三木清
ると同時に私は下鴨から北白川に下宿を変えた。その北白川の下宿に、その頃『改造』の
特派員として京都に滞在していた浜本浩氏がよく訪ねて来た。雑誌に原稿を書けというこ....
「黒田清隆の方針」より 著者:服部之総
のはわれわれに戦争を挑むものにほかならぬ」と書き、ニューヨーク・トリビューン在英
特派員も、「英国はこのような前提にたって討議するくらいなら、むしろ戦争をえらぶで....
「立春の卵」より 著者:中谷宇吉郎
国民党宣伝部の魏《ぎ》氏が一九四五年即ち一昨年の立春に、重慶《じゅうけい》でUP
特派員ランドル記者の面前で、二ダースの卵をわけなく立てて見せたのである。丁度|硫....
「戦争ジャーナリスト論」より 著者:戸坂潤
トの位置はここでも亦決して安定してはいないわけだ。 従軍記者、つまり戦地の新聞
特派員も亦、戦争ジャーナリストの一類型である。いや之をこそ言葉の最も原始的な意味....