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「特許〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
特許の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
の主人、堀越玄鶴は画家としても多少は知られていた。しかし資産を作ったのはゴム印の
特許を受けた為だった。或はゴム印の
特許を受けてから地所の売買をした為だった。現に....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
ある化学的薬品を使えば、酢、醤油、ソース、いや酒までつくれるという簡単な醸造法の
特許権を、安く買い取りました。日本もいよいよポツダム宣言で手を打つらしいでンな。....
「老妓抄」より 著者:岡本かの子
うかい。じゃ、君、どういう仕事ならいろ気が起るんだい」 青年は発明をして、専売
特許を取って、金を儲けることだといった。 「なら、早くそれをやればいいじゃないか....
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
1 ×月×日 雨。 午前十時、田村町
特許事務所に出勤。 雫の垂れた洋傘をひっさげて、部屋の扉を押して入ったとたんに....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
公御殿などが災厄を受け、 公共施設では外務省、海軍省、運輸省、大審院、控訴院、
特許局、日本赤十字社の一部ないし大部の焼失をみたほか、 帝国ホテル、元情報局、....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
通り、これは立派な人工真珠です。ところが、皆さんの御承知の通り、人工真珠の養殖は
特許になっています。三重県の三喜山氏が
特許権の所有者です。従ってこの真珠は、
特許....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
覗いてみると、曰く「世界お伽噺、法螺博士物語」、曰く「カミ先生|奇譚集」、曰く「
特許局|編纂――永久運動発明記録全」、曰く「ジーメンス研究所|誇大妄想班報告書第....
「露肆」より 著者:泉鏡花
炉壺にいたしまするのを使って製造いたしました、口金の保助器は内務省お届済みの専売
特許品、御使用の方法は唯今お目に懸けまするが、安全口金、一名火事知らずと申しまし....
「砂書きの老人」より 著者:上村松園
不思議な砂書きはとんと姿をみせなくなった。 あるいはこの世でたったひとりの専売
特許的存在であの「砂書き老人」はあったのかも知れない。....
「発明小僧」より 著者:海野十三
閣的模擬発明よりも奇なるホンモノの発明も亦、無からずして可ならん哉、乃ち、商工省
特許局発行の広報より抜粋して次に数例を貴覧に供せんとす。夫れ一言半句も疎かにする....
「名士訪問記」より 著者:海野十三
キスト・ビルの三階へのぼる。階段の上に、とたんに金文字の看板があって、「佐野電気
特許事務所」とある。どういうつもりか「電気」の二字が赤塗になっている。 氏は大....
「科学時潮」より 著者:海野十三
が諸作家によって生れて来ることであろうし、結構なことである。 飯粒と弁当箱
特許局から出ている審決文中の珍なるものを一つ拾い出して御覧に入れる。 「大正十四....
「豆腐買い」より 著者:岡本かの子
ろを冠せたのが覗いている露地口には筍のように標柱が頭を競っている。小児科の医者、
特許弁理士、もう一つ内科呼吸器科の医者、派出婦会、姓名判断の占師、遠慮深くうしろ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
計六千五百万円なりという。当時、法王この費用を支弁するに苦しみ、金を納めて位階・
特許等を買い得るの方法を設けたるに、その結果、宗教改革の乱を引き起こすに至れりと....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
ら三成社に改めた。ちょうどこのころ、私が苦心して組立てた機械とその製法が実用新案
特許を出願して認可されたので、製品の名も“
特許段ボール”として市場に出すことにな....