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「特長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

特長の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
、じじむさい顎《あご》ひげと、伸びるままに伸ばした髪の毛とで、葉子でなければその特長は見えないらしかった。倉地はどこの馬の骨かと思うような調子で、自分の名を名乗....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
がいかなる心の状態にあるかを知っている。何物にも信頼する事の出来ないのが弱い人の特長だ。しかも何物にか信頼しないではいられないのが他の特長だ。兎は弱い動物だ。そ....
三狂人」より 著者:大阪圭吉
赤沢脳病院の現状からあのいまわしい雰囲気、院長の荒んだ日常、そして又三人の狂人の特長性癖等に就いて、曲りなりにも問わるるままに答えて行った。 一方警察医の意見....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
気服は、かなりの圧力にたえるように、しっかりした材料で作られている。 空気服の特長は、もっとある。月世界は非常に寒い。そこで空気服の中は、いつも摂氏《せっし》....
霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
。それは彼の考えで設計したセンチメートル電波の送受信装置であった。 この装置の特長は、雑音がほとんど完全にとれる結果、受信の明瞭度《めいりょうど》がひじょうに....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
んで、身動きもしなかった。そのときアルコール・ランプの燃える台の向こうから、例の特長のある咳ばらいが聞えた。ドクター・ケンプが、台の向こうに腰を下ろしたらしい。....
金属人間」より 著者:海野十三
はすくない。しかし検察係官の中には、蜂矢十六を認めている人が、かなりある。かれの特長は、科学技術と取り組んでおそれないこと、かんがするどいこと、推理力にすぐれて....
火星探険」より 著者:海野十三
の褐色瓦斯に蔽われてしまったが、しかし、夜の闇さえ透して物の見えるテレビ見張器の特長として、エフ瓦斯をとおして四方の情景はあいかわらずはっきりと見えていた。 ....
火薬船」より 著者:海野十三
ら見れば、それほど心が目的物にむかってもえている証拠であって、若い者なればこその特長である。 気がみじかいという性質を、悪いところへ用いてはよくない。我儘と混....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
いたしましょう」 「いや、手伝はいらない。この潜水服は、自分ひとりで着られるのが特長だてえことを貴様は忘れたか」 といって、気がついて水兵の顔をまぶしそうに見....
東京要塞」より 著者:海野十三
やり直しを命ずる。なかなか骨の折れる仕事だった。 この特殊な漆喰は、一体どんな特長があるのであろうか。 帆村の気づいたところは、第一に非常に早乾きがすること....
発明小僧」より 著者:海野十三
車をベタベタに染め、運転手が驚きて拭わんとすれども中々おちぬところに新種ペンキの特長あり。 もしこの赤ペンキを綺麗に落さんと欲せば、抛げつけたる当人の許を訪ね....
茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
いて、仮りに対照して云うたまでなれど、彼の特美は家庭的日常時な点にある、茶の湯の特長は純詩的な点にある、趣味の点より見れば茶の湯は実に高いものである、家庭問題社....
朝顔日記の深雪と淀君」より 著者:上村松園
の女には愛嬌を認め、細い眼の女には上品さがあります。長い顔にも円顔にもそれぞれに特長があります。そしてそれらは皆それぞれに美人の資格となることが出来ると思います....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
合理的に活用する事が出来ない。教育制度と検査制度を統一的に合理化し、知能、体力、特長等を綜合的に調査し、各人の能力を充分に発揮し得るごとく奉仕の方向を決定する。....