状貌[語句情報] » 状貌

「状貌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

状貌の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
押絵の奇蹟」より 著者:夢野久作
先王の身代りとなりて忠死せし黒奴《こくど》の肖像画が唯《ただ》一個掲げあり。その状貌|宛《あた》かも王妃の臥床を視下《みおろ》しつつ微笑を含みおれるが如く然《し....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
身を波にかくして、わずかにその頭角をあらわしているばかりであった。また一人、その状貌すこぶる怪偉なるものが、かの獣の尾を口にくわえて、あとに続いてゆくのである。....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
と聞いていた故、哲学者風の重厚|沈毅に加えて革命党風の精悍剛愎が眉宇に溢れている状貌らしく考えていた。左に右く多くの二葉亭を知る人が会わない先きに風采閑雅な才子....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
て出頭するや、一同は皆|瀟洒たる風流才人を見るべく想像していたに反して、意外にも状貌魁偉なる重厚|沈毅の二葉亭を迎えて一見忽ち信服してしまった。 川島の妹婿た....
山の人生」より 著者:柳田国男
たり。横の方を振向きたる面構へは、色黒く眼円く鼻ひしげ蓬頭にして鬚延びたり。其|状貌の醜怪なるに九助大いに怖れを為し、是や兼て赤倉に住むと聞きしオホヒトならんと....