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狗子
「狗子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
狗子の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
已《や》むを得《え》ざるなり」
とそれは書きだしてあった。
「昨夜二更一匹の
狗子《くし》窓下に来ってしきりに哀啼《あいてい》す。筆硯《ひっけん》の妨げらるる....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
者|恒《つね》に供養の時至るごとに一人をして辟支仏に往き請ぜしめた。この使い一|
狗子《いぬ》を畜《か》い日々伴れて行った。一日使いが忘れて往かず、
狗子独り往きて....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
禅宗のほうでもそうでありますが、始め題を出しまして、「趙州の無」という題を出す。
狗子に仏性があるかないか。と問われて、趙州が無といった。その無というものはなにか....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
寧ろ知らん|毒婦恨平らぎ難きを 業風過ぐる処花空しく落ち 迷霧開く時銃忽ち鳴る
狗子何ぞ曾て仏性無からん 看経声裡|三生を証す 犬塚信乃 芳流傑閣勢ひ....
「院展遠望」より 著者:和辻哲郎
著しい。人物を描けば、我々の目前に生きている人ではなくて、豊太閤である。あるいは
狗子仏性を問答する禅僧である。あるいは釈迦の誕生を見まもる女の群れである。風景を....