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狗肉
「狗肉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
狗肉の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
一本出して、口へくわえながら、「こう云うものが出来ると、羊頭《ようとう》を掲げて
狗肉《くにく》を売るような作家や画家は、屏息《へいそく》せざるを得なくなります。....
「予が半生の懺悔」より 著者:二葉亭四迷
らず、読者に対してはどうかと云うに、これまた相済まぬ訳である……所謂羊頭を掲げて
狗肉を売るに類する所業《しわざ》、厳しくいえば詐欺である。 之は甚《ひど》い進....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
らん。店に羊頭を掛けてその肉を売らんというものあり、客入りてこれを需むればこれに
狗肉を与う、知らざる者は見て羊肉となし、しかして恠しまず、世間政論を業とする者こ....
「文芸時評」より 著者:宮本百合子
されることの矛盾が私たちには諒解され得ないだろうと思う。 春夫の
狗肉 昨今、ジャーナリズムに反映している面だけを見てもソヴェト同盟に関する興味....
「五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
(「罪と罰」やその他の作品に通じる道がひらける、ということ)結局、羊頭をかかげて
狗肉を売るそしりをまぬかれないだろう」(文芸家協会編『現代小説代表選集』第五――....
「学生と読書」より 著者:倉田百三
がたき師」という敬虔の心をもっと現代の読書青年は持たねばならぬのである。 街頭
狗肉を売るところの知的商人、いつわりの説教師たちを輩出せしめる現代ジャーナリズム....
「握り寿司の名人」より 著者:北大路魯山人
体でよくできている店というならば、何軒でもあるにはあるが、実際には“羊頭を掲げて
狗肉を売る”たぐいが大部分である。殊に近ごろ流行の、硝子囲いに材料を山と盛り、お....