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狙い撃ち
「狙い撃ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
狙い撃ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
と訊くから、そういうのが、慌てる銃猟家だの、魔のさした猟師に、峰越しの笹原から
狙い撃ちに二つ弾丸を食らうんです。……場所と言い……時刻と言い……昔から、夜待ち....
「電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
もあれ、樫田武平にとっては究竟の機会であった。 彼は用意の吹矢を取り出すなり、
狙い撃ちに彼女の咽喉へ射放った。果して、あの致命傷であったのだ。 転げつ、倒れ....
「戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
マルセイユを往復する運送船というと、まるで手を叩くように、奇妙に地中海のどこかで
狙い撃ちされたので、運輸系統やスケジュウルが洩れているのではないかと大問題になっ....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
の上もない冒険で、白い光りの幕を背景にした私の影法師を、道沿いの電車の音に紛れて
狙い撃ちにするのは訳ない事であった。 電車が二つばかり轟々と音を立てて私の背後....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
んがずぬけています。」と私が言った。 「トゥリローニーさん、あいつらの中の一人を
狙い撃ちして下さいませんか? なるべくならハンズの奴を。」と船長が言った。 ト....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
されてから、はじめて分ったことで、三伝は横浜の事務所で、矢伏五太夫のために心臓を
狙い撃ちにされた。屍体はそのまま、窓から海に落ちて分らずじまいになってしもうたが....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
狼が、ソロソロ冬も近付いて来た、餌がねえと吼えながら、ウロウロ歩いているだろう。
狙い撃ちにして撃ち殺し、熊なら胸を裂き肝を取り、皮を剥いで足に敷く、秩父香具師の....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
って来たら、わが東京はもう最後だ。十時間もたたないうちに、かれ等の思うがままに、
狙い撃ちされるのに決っている! それを考えると、わが参謀本部や軍令部の将校たち....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
きめて、歩みかけたが、明るいうちは里へ出られなかった。小石をつぶてにして、小鳥を
狙い撃ちに落し、すぐ毛をむしって、その生温かい肉を裂いては、生のままむしゃむしゃ....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
、万吉がいったように、飛び道具の惧れがあるかもしれない。 提灯の明りは、暗夜の
狙い撃ちに、何よりな的であるから、心得のある武士は、くわえ煙管と提灯は決して持た....
「三国志」より 著者:吉川英治
と、正面へ躍ってきた一騎の若武者がある。 見れば、過ぐる日、自分が城の矢倉から
狙い撃ちして、見事、射止めたと信じていた孫策であったので、 「やっ、死んだとは、....
「三国志」より 著者:吉川英治
、城は墜ちない。無二無三、城壁へとりついて、攀じ登ろうとした兵も、ひとり残らず、
狙い撃ちの矢石にかかって、空壕の埋め草となるだけだった。 張飛は、そこに野営し....