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狩る
「狩る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
狩るの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ブ・インジア》』に見え、次に開化の増進に随い虎が追々減少する事体を述べ居る。虎を
狩る法は種々あり、虎自身が触れ動かして捕わるる弾弓や、落ちたら出る事ならぬ穽《お....
「三つの窓」より 著者:芥川竜之介
の××の甲板の下にも鼠はいつか手箱だの衣嚢だのにもつきはじめた。 こう云う鼠を
狩るために鼠を一匹|捉えたものには一日の上陸を許すと云う副長の命令の下ったのは碇....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
た。もちろん、ごく細目には引いたが。――実は、雪の池のここへ来て幾羽の鷺の、魚を
狩る状を、さながら、炬燵で見るお伽話の絵のように思ったのである。すわと言えば、追....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
込みもあってのことだろう」 「そうだ。ときにカーク、君はコンゴへいり込んで禁獣を
狩る。それで、いちばん金になったときはどのくらいなもんだ」 「マア、五万ドルかね....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
はないか。冬中、体中の脂肪に養われて、氷のしたで眠る。春になると醒めて、麝香牛を
狩る。――そういう、冬眠の生理がエスキモーにあるのではないか」 彼は、その考え....
「小春の狐」より 著者:泉鏡花
、較べては、玉と石で、まるで違う。が、似て非なるにせよ、毒にせよ。これをさえ手に
狩るまでの、ここに連れだつ、この優しい女の心づかいを知ってるか。 ――あれから....
「魔王物語」より 著者:田中貢太郎
たので、路が暗いうえに其処は竹藪の間になった小路であった。暗夜深山へ入って猛獣を
狩るのを商売にしている猟師のことであるから、べつに夜路などは気にも止めなかったが....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
口をあらため見まするところ、一見、水蛭の咬み傷の如くには見えまするが、実は水鳥を
狩るにもちいる※《くろろ》の鏑形《かぶらがた》の鏃《やじり》によりできたる傷。そ....
「遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
得る事なり。白望に茸を採りに行きて宿りし夜とあるにつけて、中空の気勢も思われ、茸
狩る人の姿も偲ばる。 大体につきてこれを思うに、人界に触れたる山魅人妖異類のあ....
「清心庵」より 著者:泉鏡花
、松茸、しめじ、松露など、小笹の蔭、芝の中、雑木の奥、谷間に、いと多き山なれど、
狩る人の数もまた多し。 昨日一昨日雨降りて、山の地湿りたれば、茸の獲物さこそと....
「三国志」より 著者:吉川英治
ってうかがわせると、関羽の養子|関平と劉封の二将が、 「周瑜来らば――」と、虎を
狩るように、厳しく陣をめぐらしているとある。 周瑜は聞くと、輿の中で、身をもが....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
扱うものは穢れたものという事になりました。仁明天皇の頃に、京都の鴨川の上流で鹿を
狩るものがあって、これを屠る血が流れて、賀茂の神社に穢れが及ぶからということで、....
「茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
毒茸が多くて食すべき大獲物に接し得ないことと、前述の意味に出発点を置くところから
狩るというような残忍な語を使用したくないので云う言葉である。茸訪問については屡々....