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「独り決め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

独り決めの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ところはなかったが、極度の天台宗信者で、京都|叡山の延暦寺を以て海内第一の霊場と独り決めに決めている程、狂的に近い信仰を捧げていたために、大阪城代に就任するや間....
浪漫趣味者として」より 著者:渡辺温
――氏は非常に乗り気になって、直ぐ宝石屋迄一緒に行ってくれた。そうして、殆ど自分独り決めに、恰もH――氏の贈物ででもあるかの如き熱心さで、いろいろと吟味した末、....
」より 著者:矢田津世子
れへ妙に反撥するようなものが紀久子の裡に頭をもたげた。 「でも、それはお姉さんの独り決めではなくって」 「いいえ、そうしたものよ。あなただっていまに分ります」 ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
の中では、お通さんのところへ行ってやろうと、とうに決めていたに違いない。 そう独り決めして、にこにこしていると、武蔵は、引船が立ち去るとすぐ、小袖羽織のその一....
三国志」より 著者:吉川英治
、落胆しました。理由は、呂範と共に、わが君が、すぐにでも呉へお出でになるものと、独り決めに、予期していたらしいのです。それほどに、呉侯自身は、この縁談の成立を熱....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
あった両親の面影などをさらすのは不孝児がまた不孝をかさねるようなものでしかないと独り決めしていたからだった。だがこれもタレントに出る仕儀となり、十一月三日の宮中....